【STAP】笹井氏の自殺と大量のビラ ― 記者も呆れた、あの世の言葉とは?

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 日本の科学界を揺るがすスキャンダルに発展したSTAP細胞論文問題が、最悪の結末を迎えた。理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダーとともに疑惑の論文を世に出した、理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)・笹井芳樹副センター長が、自身の研究室がある理研の関連施設で自ら命を絶ったのだ。

 論文問題の「キーマン」とされた笹井氏。その突然の死は各方面に大きな衝撃をもたらした。

「共著者として関わったSTAP細胞の再現実験はもちろん、iPS細胞から作った網膜移植臨床実験など、彼が関わっていたいくつかのプロジェクトにも影響が及ぶことは間違いない」(理研関係者)

 笹井氏は、再生医療研究の第一人者であっただけでなく、プレゼン能力や組織の管理者としての力量もずば抜けていた。

「国からの予算獲得に尽力し、神戸市が進める理研CDBを中核とした都市計画『医療産業都市構想』でも重要な役割を担った。『マルチプレーヤー』を失った理研が受ける損害は計り知れないものになる」(同)

 笹井氏は家族に宛てた遺書に、「マスコミなどからの不当なバッシング、理研やラボ(研究室)への責任から疲れ切ってしまった」と書き残している。論文問題が、科学の世界での話を飛び越え、お茶の間の話題のタネになるまでに「劇場化」してしまったことが、笹井氏を追い詰めたという側面があったようだ。

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