「リクライニングできない!!」究極の“嫌がらせガジェット”をめぐるトラブルで航空機が緊急着陸=米
これをテーブルのアーム部分に装着することにより、前に座る乗客は席のリクライニング機能が制限されてしまう。しかも、「ニー・ディフェンダー」を取り付ける位置によって、リクライニングできる量は自由に調節できる。つまり、前席に座る人がどこまで席を倒すことができるか、その主導権をあなたが握れるようになるガジェットなのだ。
トラブルとなることを避けるため、前席の乗客に、「どうしてこのガジェットを使うのか、またどのくらい倒すことが可能か」を知らせるために手渡す「おことわりカード」も付属しているという(今回は全く意味がなかったようだが……)。しかも、そのカードには「列の間に十分なスペースを開けるよう航空会社に訴えるためにも、あらゆる不満は航空会社にぶつけてください」との文言も記載されているという。(前の人をさらに刺激することになりはしないのか……)
「ニー・ディフェンダー」を発明したのは、米国ワシントン州のアイラ・ゴールドマン氏だ。身長が190cm以上ある彼は、「これまで何度も何度も、(倒れてきた座席が)ヒザにぶち当たってきた」ためにこのガジェットを構想したという。また、発売元は商品について「独創的なズル」を謳っているようだ。
■議論が紛糾
今回の事件は、案の定、機内マナーに関する論争を巻き起こしているようだ。リクライニングを阻止された女性への援護射撃がほとんどかと思いきや、そうでもないらしい。「リクライニングを我慢するべき」との意見も多いようなのだ。
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