日本のカジノは前途多難? ギャンブルでも上流・下流階級が真っ二つに!?
かねてより議論されてきたカジノ解禁への動きが本格化している。昨年、超党派の議員連盟が提出したカジノ法案は、今年度中に成立する見通しだ。2020年の東京オリンピック開催に合わせるねらいがあるとみられる。
カジノの設置場所はオリンピック会場ともなるお台場周辺が最有力だ。雇用創出や、税収増加が期待される一方で、治安悪化なども懸念される。ギャンブル依存症の日本人の利用を制限したり、利用を外国人に限定する議論もある。
気になるのは本格的なカジノ解禁で、競馬や競輪、競艇、パチンコといった既存のギャンブルはどうなるのかという点だ。ギャンブラーが一攫千金を狙うカジノに集中し、廃れてしまうのではないだろうか。
「競馬競輪やパチンコは100円~数百円単位のギャンブルですが、カジノは桁が違います。例えば世界一のカジノ地帯といえるマカオでのミニマムベット(最低賭金)は、200香港ドル(約2,800円)が相場。どんなに低いところでも100香港ドル(約1,400円)からです。一度に使う金額が違うのです。その分、大金をせしめることも可能です。もちろんすっからかんになる可能性もありますが…」(週刊誌記者)
かつてカジノの本場といえばアメリカのラスベガスであったが、現在はマカオが世界一となっている。マカオへは日本から直行便で4時間ほど。空港からカジノまでダイレクトにアクセスが可能だ。カジノ好きの日本人はすでに気軽に海外に行ける状況にある。2時間ほどで行ける韓国の済州島もカジノ天国だ。
そもそも、海外のカジノに行く人間と、日本で競馬競輪パチンコをする人間は層が異なりそうでもある。つまり、ギャンブルからも上流/下流がかいま見えるということだ。
「マカオの魅力はカジノばかりではありません。町並みも美しく、エッグタルトはじめ名物グルメも多数。さらに、夜のカジノ前には世界各地から集まったコールガールが立ち並び、高級ホテルの内部には『桑拿(サウナ)』や『夜総会』と呼ばれる性風俗施設も充実しています。エンターテイメント全般がそろっているのです。シンガポールやカンボジアなどアジア各地にもカジノは存在します。それと比較すると、後発の東京がカジノ一本で勝負できるかといったらやはり厳しいのではないのでしょうか…?」(前出・同)
たとえ実現したとしても、純日本産カジノの船出は前途多難なようだ。
(文=平田宏利)
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