貧乏な悪魔の嗜好品「ミラス・オプロサン」 ― インドネシア版・危険ドラッグで相次ぐ集団中毒死
2014.10.11 20:00
■より激しい興奮を求める若者と当局のジレンマ
こうした事故、というよりも事件が去年から頻発している。インドネシア当局もミラス・オプロサンに手を出さないようにと啓蒙活動を行ってはいるが、抜本的な対策を未だ打ち出せないのが現実である。薬局での医療用アルコールの販売を禁止するわけにもいかない。さらに、インドネシアはジャムゥ(漢方)の国だ。コンビニでも精力強壮ジャムゥが売られている。それらをミラス・オプロサンに混ぜることで、より激しい興奮を得ようと考える若者も多い。
日本当局も危険ドラッグ対策にかなり苦戦したが、それでも包括的規制にどうにか踏み切りつつある。だがインドネシア国民を蝕む「貧乏な悪魔の嗜好品」には、まだ誰も太刀打ちできていないのだ。
■澤田真一
フリーライター。経済情報サイト等で執筆多数。日本とインドネシアを往復する生活を送りながら、記事作成や実地調査などの仕事を請け負う。只今、インドネシア関連の執筆及び調査の依頼を受付中。https://www.facebook.com/masakazu.sawada
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参照元
「Sindo news」「Tribun」
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