「噴火男」「地震男」「ジョン・タイター」ネットに降臨した予言者たち
■行く先々で地震に見舞われる「地震男」
近年、ウェブ上に降臨して話題となった予言者といえば、「地震男」が有名だ。彼は出張で行く先々にて、ことごとく大きな地震に遭遇しているという…。
1995年、マグニチュード7.3の阪神淡路大震災に遭遇。また2004年、マグニチュード6.8の中越地震が発生した際には新潟へと赴いていた。さらに2007年、石川県に出張に行った際にマグニチュード6.9の能登半島地震を体験するなど、驚くべき遭遇率を誇っている。
そして、2011年の1月18日にweb上の掲示板に、
「今年の3月中旬に岩手県に行くけど地震ないといいな」
と書き込んだ後、2011年3月11日には、マグニチュード9.0の東日本大震災という日本観測史上最大の大震災に見舞われたという。
その後、彼は再びウェブ上に現れ、「大船渡で死ぬかと思ったけれど怪我なく帰って来た」と、生存報告を行なった。この彼の高すぎる遭遇率に対し、ネットユーザーたちの好奇の視線が向けられているのだ。
彼によれば、4年に1回ぐらいの割合で長期出張があり、その都度大地震の被害に遭っているそうだ。東日本大震災から4年後となる来年2015年に、「地震男」が長期出張となれば、その地で大震災が起こる可能性があるかもしれない。
だが、あくまで匿名掲示板での出来事ゆえ、書き込まれた事柄が事実なのか、また「地震男」が同一人物であるか、などはすべて不明である。
■元祖ネット降臨予言者ジョン・タイター
2000年11月2日、ネット掲示板に「未来人」を名乗る者が突如降臨し、アメリカを中心に話題となった。
その者の名はジョン・タイター。彼は、2036年からタイムトラベルをしてきたと自称し、数々の予言をweb上に書き込んだ。彼の予言がすべて的中したわけではないが、そのうち「第二次湾岸戦争」「中国の宇宙進出」「新ローマ教皇誕生」などを当てたため、その書き込みを見ていた人々は驚愕した。
彼は、2001年3月24日に予定の任務を終えたとして、web上から姿を消している。だが、彼は「2015年、ロシアがアメリカに核兵器を打ち込むことで第3次世界大戦勃発」という予言を残している。昨今のアメリカとロシアの緊迫した様子をみれば、その日が来るのもあながち嘘とは言い切れないが…。
■ウェブ上の予言は未来人からの警告か?
全世界の人々に情報が行き渡るインターネット。現在では誰もが、情報を手っ取り早く知ることができる便利なツールへと成長した。
我々の意識が変わるだけで、未来は微妙に変化していくとされる。ジョン・タイター、噴火男、地震男などweb上に降臨する正体不明の予言者は、実は人々の被害を最小限に抑えるため、巧妙に身分を隠した未来人からの警告なのかもしれない。
■白神じゅりこ
オカルト作家・コラムニスト・ライター。ジャンルを問わず幅広く執筆。世の中の不思議を独自の視点で探求し続けている。
・ブログ「じゅりこ 極楽への花道」
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2024.10.02 20:00心霊「噴火男」「地震男」「ジョン・タイター」ネットに降臨した予言者たちのページです。白神じゅりこ、ジョン・タイター、御嶽山、噴火男、地震男などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで