【タイムトラベル体験談】ベルサイユ宮殿でマリー・アントワネットに遭遇?

【タイムトラベル体験談】ベルサイユ宮殿でマリー・アントワネットに遭遇?の画像1マリー・アントワネット 「Wikipedia」より

 時空の歪みに引き込まれ、過去や未来へと移動してしまう現象「タイムトラベル」。体験したことのある読者はいるだろうか?

 実は、「タイムトラベル」を起こしやすい場所がある。最も有名な場所の一つが、世界遺産でもあるフランス・ベルサイユ宮殿の離宮「小トリアノン宮殿」だ。小トリアノンには、豪華で煌びやかなベルサイユ宮殿の本殿とは対照的に、牧場や風車小屋、果樹園そしてメルヘンな田舎の街並みなど、イギリス式庭園や農村の集落を模した光景が広がる。そして、この牧歌的な光景をこよなく愛したといわれているのが、悲劇の王妃として名高いマリー・アントワネットだ。

 そして筆者の知人Xは、この小トリアノンで実際にタイムトラベルを体験したというのだ。今回はその時の状況について、本人から直接聞いた内容をお届けしよう。


■知人Xの不思議体験

X 「今年の春休みにパリに旅行した際、小トリアノンを見ようと思ったんです。ベルサイユ宮殿は敷地が広く、小トリアノンまでは本殿からバスが出ているくらいです。歩くと30~40分かかりますが、せっかくなので散歩がてら歩いて行こうと思いまして。でも、やっぱり道に迷ってしまいました」

 ベルサイユ宮殿の本殿から、小トリアノンまでは多少寂しい田舎道が続く。バスで向かう人がほとんどのため、人影もまばらで、どことなく不気味だ。霊感の強い人間であれば、地縛霊を感知できる場所としても知られている。18世紀風の古めかしい衣装を着飾った淑女の幻影が見えたり、誰もいないにもかかわらず衣擦れの音がしたり、大勢の人々のざわめき声や馬車の音などが聞こえてくることもあるそうだ。

 そして、事件は起きた。

X 「牧場が見えまして、そこで不思議な女性が絵を描いていました。18世紀のフランス人が纏っているような、派手で重そうなドレスに、やはり重そうな白い帽子をかぶっているんです……でも、コスプレした従業員の方かと思って、近づいて地図を見せながら道を尋ねたんです。そうしたら、その方はすごく不信そうな目で私を見るんです。それに聞いたこともない奇妙な響きのフランス語で何か言ってました。当然理解できませんでしたが……」

 女性と別れてしばらく歩くと、Xはバスが通る車道に出たが、酷い違和感に襲われていたという。

X 「頭が凄く疲れてボーっとしていたんですが……車道に出たら空気も全く違っていまして。あの貴婦人を見た瞬間は一瞬別の世界に入り込んでいたんじゃないかと感じました。帰りにも牧場の周辺を通ったんですが、なんだかさっきと違う光景の気がして……。牛や馬の数が、随分減っているんです」


 ちなみに、Xが出会った貴婦人と同一人物らしき女性が目撃される事件が、1901年8月にも起きている。

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