人間の意識をコンピュータにアップロード→仮想世界で永遠に生き続ける驚愕の計画が進行中!
かつての人気アニメ『銀河鉄道999』では、生身の人間が心を「機械の体」に転送して機械人間に変身したり、病気でひん死の状態の人が、心を海賊船のコンピュータに送って船の心になったりした場面があった。
また映画『マトリックス』では、人間は電池として機械に拘束され、心は仮想空間で「自由に」生活していた。
そんなまるでSFの世界から飛び出してきたような話が12月に英タブロイド紙「Daily Mail」に掲載された。
■人間の頭脳をデータ化する
サンフランシスコの発明家ランダル・コーン氏が、頭脳をデータ化してコンピュータにアップロードするシステムについて発表した。
コンピュータに脳の複製を作ろうというのだ。実現すると、人間はバーチャル世界で暮らすことが可能になり、また、短時間で他の惑星まで行くことができるようになるという。
コーン氏によれば、カギとなるのは「SIM (Substrate-Independent Mind)」(回路基板上で独立した頭脳)という人間の「心(性格や記憶も含む)」をデータ化したものだ。
まさに『銀河鉄道999』の話のように、生身の人間が機械人間になる場合、すでに作られている機械の体に自分のSIM(心、性格、記憶)を送って、その機械の体が自分自身になるということになる。
脳はおおよそ850億個もの神経細胞でできている。神経細胞同士は「軸索」というものでつながっていて、ひとつの神経細胞は1万個もの神経細胞とつながっている。神経細胞に電気信号が入ると隣の細胞へと次々に伝え、脳がそれを受け取って情報を処理し決断を下す。電気信号によって脳は記憶や感情、性格を保存したり、予測を出したり、意識をつかさどったりする。
つまり、人間の脳はコンピュータの回路基板と同じしくみで動いているとみることができるのだ。
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