人間の意識をコンピュータにアップロード→仮想世界で永遠に生き続ける驚愕の計画が進行中!
■SIMはUSBにデータを入れてほかのパソコンで使うようなモノ?
脳の内部を区分して、それぞれの活動を評価してそれをコードとし、再現することによって人間の脳はシリコン基板上(ICチップの製造で利用される薄い板)にエミュレート(再現)することができる。こうして人は永遠に生きることができるのだとコーン氏は語る。
「エミュレート」とは、通常あるハードウェア用に開発されたソフトウェアを別のハードウェアで再現することを言うが、同じような感覚で脳の中身をコンピュータ上にエミュレートすることができるようになるという。
つまり、脳の内容をどんなシステムでも使えるコード(SIM)にしてコンピュータ上に置き換えるのだ。
また、心の動きは脳の中の神経回路という神経生物学的な機構によって作られると現在の脳科学では解釈されている。
つまり、SIMとは、単なる人口知能ではなく、「コンピュータ上にダウンロードされた人間の頭脳(心)そのものだ」と氏は語る。人間の複製だ。
神経科学者によれば、脳の99.9%は機械的に動いているのだという。
脳は計算をするものであり、さまざまな機能を果たすものである。その仕組みが解明されれば、その代替品を構築することができる。
脳の一部の複製を作ることは、すでによく行われていることだ。であれば、脳全体を複製することも可能なはずだ。脳全体(つまりSIMを)をコンピュータにアップロードすれば、コンピュータが通常やっているように、多くのデータを処理したり、保存したり、またフォルダーに整理して必要なときにすぐに取り出せるようにしたりすることができるはずだ。
■人類はイスカンダル星を目指すのか?
このシステムを使うと、人類は他の惑星やあるいはバーチャルな世界で生活することができるとコーン氏は考える。
また、氏は「カーボンコピーズ」という組織を立ち上げ、このプロジェクトの技術的、倫理的な問題に取り組んでいる。
「我々はASIM(=Advanced substrate-independent minds)という実用的な段階へ進もうとしている。つまり、生体回路基板(脳)の機能を他の回路基板に移し替えて同じように動作させることだ。我々はワークショップや会合を立ち上げ、関心があるグループが意見交換できるよう、またそういった人たちとネットワークが築けるよう、この分野での発展を公表していきたい」と彼は言う。
さて、読者のみなさんは、バーチャルな世界で暮らしませんかと問われたらどうしますか?
私は…ちょっと…。ただ、今、世界の人口は急速に増えつつある。もうすでに70億人もの人がこの惑星で暮らしているのだ。おおよそ40年で人口は2倍になる。それに対して食料や鉱物資源には限りがある。かなりヤバい状況だ。もしかすると、人間は将来バーチャル世界で生きていくことになるのでは? と想像してしまう。
そういえば、『宇宙戦艦ヤマト2199』では、イスカンダル星の人々はバーチャルな世界で暮らしていて、一部の人たちだけが細々と地上で暮らしていた。
「宇宙戦艦ヤマト2199でわかる天文学(半田利弘著)」によると、地下のバーチャル世界で暮らしている人は地上で暮らすクローン(体)に「意識(つまりSIM)」を送って定期的に実生活を送るのだとか。交代で地上生活を楽しんでいるらしい。
そんなイスカンダル星人のような暮らしを我々も送ることになるのだろうか?
ちょっと心配になってきた。
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