「カラスは線香くさい」は本当か? オカルト研究家が「世界の怪食伝説10」を検証!【後編】
【前編はコチラ】
どうも、オカルト・怪談を研究している吉田悠軌です。
食にまつわる怪しい伝説を調べるシリーズの後編です。珍食ハンターの友人、アイソ氏にも協力してもらい、様々な「怪食伝説」を探ってみました。
■カラスは線香くさい
珍食奇食の先輩としてアイソ氏がよく参考にしているのが、先ほども出てきた小泉武夫。世界中のあらゆる料理にチャレンジする姿勢は凄まじいものがあります。
そんな彼をして「拒絶反応を示すほど不味い」と言わしめたのが、カラスでした。どんなに臭みを消して丹念に味付けしても、その奥から強烈な臭み、それも線香の煙にソックリの匂いが漂い、とにかく吐きそうになるのだ、とか。
どれだけ不味いのか確かめてみたい……そう思ったアイソ氏は、カラス肉を出すレストランへ足を運んでみました。某県にあるオーベルジュでは、希望者にハシブトガラスを調理してくれるのです。さて、そんなカラスの写真がこちら。
これがお洒落なパイ包みになって出てきたそうなので、シェフの腕前も凄いですね。実際に食べてみたアイソ氏の感想は……やはり「ものすごく線香臭かった」とのこと。分かっているなら食べなきゃいいのにと思いますが、どうしても実食したいというのが、珍食好きの性なのでしょう。
自然の中で健康的に育ったカラスでも、こんなに臭いものなのか。そう思ったアイソ氏ですが、シェフからこんな情報を教えられました。
「カラスは、銀座にいるやつの方がウマい」
自然の中で虫や木の実を食べるよりも、高級料理から出た生ゴミを漁っている方が美味しくなるのだそうです。ちょっと意外ですが、そこがまたカラスらしい感じもしますね。それはそうと、シェフはちゃんと銀座のカラスも食べ比べているのか……。
結論:確かに臭いけど、銀座のカラスはちょっとだけマシ。
■アメンボ甘いなあいうえお
よく発声練習で使われる「アメンボ赤いな、あいうえお」というフレーズ。元は北原白秋の詩ですが、人や地域によっては「アメンボ甘いなあいうえお」と変わっている場合も。また、アメンボは食べると甘い味がするので「飴んぼ」の名がついた、という俗説もあります。
どれも間違った情報というのが、定説ですが「実はアメンボは本当に甘いのかもしれない」とアイソ氏は主張しています。知人が間近に嗅いでみたところ、麦芽糖のような匂いがしたそうなのです。アメンボはカメムシの仲間ですから、体内でなんらかのガスを発生させており、それが麦芽糖に近い成分なのかもしれません。アイソ氏は近いうちに実食して確かめてみるそうなので、その報告を待ちたいと思います。
結論:匂いが甘いのは確か。味については調査継続中。
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