【淡路島5人殺害】妄想か、現実か? 「集団ストーカーに狙われた人々」の怖~い話を探偵に聞いた!
9日、兵庫県洲本市で起きた5人刺殺事件。兵庫県警によると、平野達彦容疑者(40)は13年まで兵庫県明石市の精神科病院に入院しており、「妄想性障害」と診断されていたという。さらに、本人のものと見られるTwitterには、被害者らの実名や住所を無断で公開したうえ、「ストーキングと電磁波犯罪を徹底して行っている」などと、中傷する書き込みをしていたことが明らかとなっている。
事件の真相解明には、犯行時に責任能力があったかどうかを判断するためにも精神鑑定を行うことが急務だ。しかし、そもそも平野容疑者が主張する、組織ぐるみのストーキング行為などあるのだろうか? 被害妄想の激しい人々と接する機会が多いという、「総合探偵社オフィスコロッサス」の鈴野さんに詳しく聞いた。
鈴野「毎年、春になると集団ストーキングや秘密結社に狙われているという相談の電話がたくさんくるんですよ。しかし、それらはどれも妄想にとらわれた話ばかりで、まともな会話にならないケースも多く、仕事の依頼をされても大抵はお断りしているんです。あえて調査をして、結果を見せてあげることで、本人の気持ちが落ち着いてくれれば、と言う意味でお受けする場合があります」
探偵という仕事柄、できる限り依頼主を助けたいという志を持つ鈴野氏だが、問題解決には困難を極めると話す。これまでにあった妄想性障害者とのエピソードを聞いた。
■遠隔操作をされて踊りだす20代女性
鈴野「探偵事務所にはストーカー被害の相談が頻繁にあるのですが、彼女もストーカー行為に悩んでおり事務所にやってきました。早速、彼女立ちあいのもと、ストーカー対策を行っていると時に、『自分は誰かに遠隔操作をされている。だから操られている仕組みをどうにかしてほしい』と懇願されたのです。そして、突然『ギャー』という奇声をあげて踊りだした…。本人は『いつものことだから気にしないで!』っていうんですけど、激しく体をゆすったり暴れたりするから恐ろしかったです。結局のところ、ストーカーをされているという話も本人の被害妄想にすぎませんでした」
■自宅の廊下に警告書を貼っている老婆
鈴野「お年を召したお客さまからのご依頼があったときのことです。内容は『家を留守にしている間に誰かが侵入してきて、タンスにしまってある下着の位置を変えられて困っている』ということでした。そんな者はいないという事実を明らかにするために、家中に隠しカメラを仕込み、その映像を見せることで、部屋に侵入する人物などいないと伝えて解決しました。今でも覚えているのは、玄関や部屋同士を結ぶ廊下の辺り一面に、『お前の正体はわかっている!』という内容の警告書がビッシリと貼られていたこと。異様な光景だったのでよく覚えています」
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