世界で一番小さい人形のような少女~奇跡の生命~
私たち人間は、見た目もその中身もひとりひとりが違う生き物である。肌や髪の色や身長、体格。その外見が生まれつきまったく一緒だという人はいはずだ。中には、一目見ただけで忘れられなくなるような印象的な人物もいるだろう。今回はきっとあなたをそんな気持ちにさせるであろう、ひとりの少女についてお伝えしたい。
■生命の奇跡! 小さすぎるその姿に感動!!
世界で最も小さな女の子といわれるシャーロット・ガーサイドちゃんは、イギリス北部にある海沿いの町、ウィズンシーに両親と3人の姉たちと住む。
まるで小さな人形のようだが、この映像のシャーロットちゃんは2歳だ。予定日よりも4週間程早く生まれた彼女は出産時、体重が僅か500g程であり、その大きさは妊娠16週目にあたる胎児の大きさだった。
シャーロットちゃんが3カ月の病院生活を終えて帰宅した時、その体重は僅か1kg弱。3人の姉が「テディベアと同じサイズだった」と言う程に小さかったのだ。
シャーロットちゃんの体はミルクを消化できないほど小さかったため、細い管を鼻から通し、高カロリーの流動食を胃へ直接送っていたが、「YouTube」動画の中でその管を外す手術が施される。
その後、両親は医師からシャーロットちゃんが小人症であり、その中でも極めて稀な症状(Primordial Dwarfism 、MOPDとも言われる)だと告げられる。場合によっては3歳まで生きられないと知った母親のエマさんは、自分のせいだと責める事もあったと告白している。しかし、周囲の心配をよそにシャーロットちゃんはゆっくりではあるが確実に成長していく。
2歳のシャーロットちゃんの学習能力は12~15ヵ月児と同様、また身体能力は5~6ヵ月児のものであると医師から診断されていたが、映像の最後ではシャーロットちゃんがハイハイをする姿が写されている。
シャーロットちゃんは生まれてから小人症だけでなく、脳にのう胞が見つかる、肝臓が炎症を起こす、その後血友病も患うなど、数々の症状が襲った。しかし、彼女の場合はその体の小ささから手術が受けられない。その度に家族はシャーロットちゃんを失う恐怖と闘ってきた。
■小さなシャーロットは大きく逞しく!
「3歳まで生きられないかもしれない」そんな言葉を乗り越え、2012年に小学校へ入学(欧米では5歳から学校に入学するところが多い)を果たし、身長は68cmを超え体重も約4kgまで成長した。映像では言葉を発してはいないが、小さな体からは想像できない程の元気な声をあげ、活発に動き回るシャーロットちゃんを見る事ができる。
学校ではシャーロットちゃん専門の教師が、彼女がケガをしないように注意深く見守るが、母親のエマさんは「娘は好奇心旺盛で、皆さんが思っている以上に強い子です」と感慨深そうに話す。
そしてイギリスを中心とするメディア「バークロフトTV」が昨年の8月にシャーロットへ7歳の誕生日を祝うメッセージを贈っている。メッセージと共に投稿された映像は2012年の物だが、シャーロットはきっと今日も小さな体で精一杯生きていることだろう。
世界で最も小さい少女も今年で8歳になる。私たちに比べると小さいシャーロットだが、その愛くるしい笑顔と、旺盛な好奇心で未来に向かって大きく羽ばたいてほしいものだ。
(文=清水ミロ)
参考:「Daily Mail」、「Huffington Post」、「Walking With Giants Foundation」ほか
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2024.10.02 20:00心霊世界で一番小さい人形のような少女~奇跡の生命~のページです。奇形、清水ミロ、小人症などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで