【ネパール大地震】前兆現象は起きていた!! 日本でM7.0以上の大地震が続く可能性も!?

NepalEarthquake_3.jpg画像は「YouTube」より

■日本の地震へと連鎖するか!?

 さて、読者にとっても最も気になるのは、今回のネパール大地震が日本付近に波及し、国内で地震を引き起こす可能性があるのかという点だろう。過去の地震発生の歴史を紐解くと、必ずしも日本と無関係であるとは言い切れない面がありそうだ。

 今回のネパール大地震の震源は、前述のとおりユーラシアプレートとインドプレートの境界沿いにあったが、このユーラシアプレートの東端は、北米プレートの下に沈み込む形で日本を縦断している。その境界が「糸魚川―静岡構造線」であり、日本海上の部分を「日本海東縁変動帯」とする説もある。また西日本に目を向けると、フィリピン海プレートが南からユーラシアプレートの下に沈み込んでいて、「南海トラフ」はその境界辺りに位置する。

 ネパール周辺で大地震が起きた時、日本付近でも大きな地震が起きる可能性があるとすれば、過去にも同様の連鎖があったはずだ。実際、1833年8月26日 にネパールのカトマンズでM 7.9の地震が起きた時は、同年12月7日にM8.1の庄内沖地震(出羽・越後・佐渡沖)が起きているが、なんと震源は前述の「日本海東縁変動帯」付近だった。さらに、1905年4月4日 にインド北部でM7.8の地震があった時には、同年6月2日にM7.2の芸予地震(広島・山口・愛媛)が起きたが、震源はフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む北端辺りだった。

 このように、インドやネパールが位置するユーラシアプレートとインドプレートの境界付近で大きな地震が起きた時に、それと前後して日本のユーラシアプレート境界付近でも地震が発生したケースがあるのだ。ここに相関関係があるとするならば、ユーラシアプレートが北米プレートの下に沈み込んでいる「日本海東縁変動帯」、「糸魚川―静岡構造線」、「南海トラフ」などの付近で、今後地震が起きる可能性も否定できない。

 以上のことは、あくまでも可能性として考察を進めてきたが、たとえ低い確率であるとしても、甚大な被害をもたらす地震が起き得るならば、やはり注意するに越したことはないだろう。いずれにしても、日頃の備えが何よりも大切であるということに疑いの余地はない。


空撮映像:震災後のカトマンズ「YouTube」より


百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。ブログ:『探求三昧』、Web:『沙龍家』、Twitter:@noya_momose

※百瀬氏が企画・執筆したコンビニムック『2015予言 戦慄の未来記』(ダイアプレス)、大好評発売中!

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