【幽霊・河童・小豆洗い】皇居周辺に住む人々に聞いた! 「ヤバイもの」を見てしまった話!


■1950年代の皇居周辺では、頻繁に割腹自殺や投身自殺が……

「子どものころ、皇居、靖国、国会の周辺で、切腹した人の死体をたくさん見ましたよ。近くの川では身投げしたと思われる土左衛門もよく見かけました。近所の大人たちは死体を見慣れているのか、手慣れた感じで片づけていた印象でした。そういう人々の祟りなのかもしれませんね」(76歳 男性)

 この男性が話してくれたのは50年代の話だが、皇居周辺の歴史についてさらに詳しく調べたところ、驚きの事実があった。

■皇居周辺の地面1メートル下には人骨がいっぱい

 時はさかのぼり、太田道灌によって江戸城が築城された1457年ごろ。当時、現在の東京駅界隈は周りが川に囲まれた低湿地帯の半島であったことから、八重洲周辺は死体置き場となっていたとみられる。風水に精通していた道灌による意向と、街づくりにスピードを要したためで、墓地を作る時間を省き、手っ取り早く死体置き場を作る必要があったようだ。

 また、日本には人柱(災害や敵襲によって破壊されないことを神に祈願する目的で、人間を生かしたまま土中に埋めたり水中に沈めたりする)風習があった。関東大震災(1923年)の時には損傷を受けた皇居の伏見櫓から16体の人骨が発見され、同年、八重洲にある鍛冶橋の改修工事の際にも堀の底から人骨が発見されている。さらに51年には東京都日比谷の日活国際会館(現在、ザ・ペニンシュラ東京)の工事中にも人骨4体が発見された。

 皇居周辺の地面を1メートルほど掘り下げれば、あちらこちらで人骨がゴロゴロと出ることから「三尺下は江戸の華」なんて言葉があるくらいだ。そう考えると、皇居周辺で、幽霊や妖怪を見るのはごく自然なことなのかもしれない。
(文=traveling編集部)

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