7月以降は相当ヤバい?「南海トラフ地震」の発生時期には法則があった!!

 いつ起きてもおかしくないとされている「南海トラフ地震」(東海・東南海・南海地震の総称)。被害想定によると、最悪のパターンでは32,000人の犠牲者が出るという。政府の地震調査委員会が算出した2013年1月から30年間の発生確率は、M8~9クラスの地震が60~70%となっているが、これはあくまでも確率論に基づく推定であり、具体的にいつ起きるかは不明だ。

7月以降は相当ヤバい?「南海トラフ地震」の発生時期には法則があった!!の画像1南海トラフ巨大地震の想定震源域 画像は「Wikipedia」より引用

 しかし、筆者が過去の南海トラフ地震を独自に調査したところ、発生時期に“偏り”があることがわかった。さらに、昭和南海地震(1946年)の前兆現象を地元漁師などから収集した人物が、その結果を本にまとめている。時期的な偏りから導き出される発生時期を中期的予測として、さらに前兆現象を収集すれば、地震を予知することも可能になるかもしれない。今回は、その可能性を探ることにしたい。


■南海トラフ地震の発生時期には“偏り”がある!!

 歴史上知られている過去の南海トラフ地震は十数回あるが、それらすべては7~2月に起きており(特に12月に集中)、3~6月の春先から初夏にかけては起きていない。今までのところ、その理由はまったくわからない。しかし筆者が、過去に南海トラフ以外の地域で起きた大地震について調べたところ、発生時期に偏りは見られず、各月にほぼ均等に起きているのだ。なぜか南海トラフ地震だけ、発生する月に偏りがあることになる。


■黒潮の大蛇行と関係が!?

 なぜ南海トラフ地震のみ発生時期に偏りが見られるのか? その理由を探求する過程で、筆者は“黒潮“に注目した。日本列島の南岸に沿って流れる黒潮(別名:日本海流)は、時期によって紀伊半島・遠州灘沖で南へと大きく蛇行して流れることがあり、「黒潮の大蛇行」と呼ばれている。そこで、南海トラフ地震と「黒潮の大蛇行」に何らかの関連性が見られるかどうか調べたところ、なんと過去の南海トラフ地震は、すべて黒潮の直進期(大蛇行が起きない期間、非大蛇行期)に発生していたのだ。

 さらにリサーチを進めると、筆者は科学者による同様の研究を見つけた。気象庁地震火山研究部の岡田正実氏による1978年の研究だ。1870年以降に起きた南海トラフ地震(M6.5以上)を調べた岡田氏は、地震の発生と潮流に関係があることに気づいた。そして、南海トラフの大地震は、黒潮の直進期に発生しやすいと結論づけたのだ。

「黒潮の大蛇行」は、いったん発生すると5年程度持続するという。ちなみに現在は直進期にあたり、その点を考えれば南海トラフ地震の発生に注意すべき期間ということになる。

人気連載

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.11.14 23:00心霊
彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.30 23:00心霊
深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.16 20:00心霊
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

7月以降は相当ヤバい?「南海トラフ地震」の発生時期には法則があった!!のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

人気記事ランキング05:35更新