4本の手と4本の足 ― インド人幼女「結合双生児」のドキュメンタリー
■分離手術は成功
パティル医師は30人の外科医でシフトを組み、分離手術に挑んだ。結合双生児の分離手術の成功例はインドでまだ数例しかなかったが、2007年11月6日に行われた27時間にも及ぶ手術は無事成功。
手術後ラクシュミちゃん家族は村を離れ、ラージャスターン州のジョードプルに一時移住した。慈善組織の「SKSN」が家や、子どものための教育の機会を与えてくれたのだ。タトゥマ家で教育を受けることができたのは、ラクシュミちゃんと兄のミサイレッシュが初めてだった。
■行われていないフォローアップ手術
2007年に受けた分離手術後に、本来は継続して幾つかの手術を受ける必要があったラクシュミちゃんだが、お金と医者不足の問題でいまだ手術は行われていない。シャンブーさんの知人は、「前回の分離手術後、医者からはラクシュミを脊髄手術のために英国に連れていくという話も出ていましたが、まだ実現されていたない」と述べている。さらに、今、ラクシュミちゃんは切断部分に痛みを抱えている状態で、体液も漏れており、即急に医師の元へと行くべきなのだが交通費すらままならない状況でどうにもできないそうだ。
今、ラクシュミちゃん家族は「ラクシュミ・アフターケア・ファンド」で必要な資金を募っている。ラクシュミちゃんがこの困難も乗り越えて、より健康な人生を送れる事を祈りたい。
(文=三橋ココ)
参考:「Express」、「Daily Mail」、「BBC」ほか
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