ヒッピーから学ぶ「奇跡のトレード文化」が素晴らしすぎる! ~グレイトフル・デッドを追いかけて~
彼女の言動は、ジェリーガルシアのスピリットである「一切のルールはない。あなた自身が決めてください。すべて自由です」と同じである。そのことを10代にして言えるか? というところもまた、ジェリーキッズと呼ばれるゆえんだという。
SHIN氏いわく、90年代にはデッドショーに行けば、1日に一人はジェリーキッズに会えたそうなのだが、現在では、格段に出会える確率が減っているとか。そういう意味では、彼女が貴重な生き残りであることは間違いない。
また、彼女もデッドショーについて、「チケットはないけど、私は信じているから必ず会場に入れる!」と話していたことも印象的だった。
■ノーチケットでサンタクララの会場へ。果たしてその行方は!?
サンタクララの公演が行われた6月27〜28日。会場のLevi’s Studiumで地べたにタイダイを敷いて、物売りをしているのは我々だけだった。日本から持参した大量のデッドヘッズグッズを広げると、露店の前にはみるみる人が集まりだし、商品が飛ぶように売れていく。2日間合わせ、合計で15万円ほどを売り上げ、フリーチケットも延べ10枚を入手(余ったチケットを他のヒッピー達に譲った)。この結果は、すべてトレードのたまものであった。
グレイトフル・デッド50周年の歴史で、デッドヘッズ達には「チケットを買わずして会場に入る(フリーチケット)」という共通認識があり、そのきっかけを生むアイテムが作り続けられてきた。そして、今でも、トレードにはお金と同等の価値、あるいは、それ以上の奇跡を起こすものとして受け継がれていることを思い知らされた。(後編につづく)
(取材・文=Yousuke Koizumi 写真=SHIN)
・後編は6日18時配信予定。URLは、こちら
http://tocana.jp/2015/07/post_6948.html
SHIN氏インタビューはこちら
http://tocana.jp/2015/04/post_6243.html
※尚、この旅の詳しい模様はドキュメンタリー映画
「THE LAST DEAD HEADS MOVIE 〜Dig In〜(仮)」で公開予定!
■SHIN
90年代にアメリカでデッドヘッズとしてショーを巡り、その後、セレクトショップ「MOONSTRUCK」をオープン。多くの人々にデッドマインドを説き、日本におけるヒッピーファッション・文化を築いた。
■MOONSTRUCK
PEACE&LOVEなヒッピースタイルをテーマに、オリジナルからハンドメイドものまで、個性的でメッセージあふれるアイテムを扱うお店。レアなグレイトフル・デッドのアイテムも販売。
オフィシャルサイト http://www.moon-struck.com/
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2024.10.02 20:00心霊ヒッピーから学ぶ「奇跡のトレード文化」が素晴らしすぎる! ~グレイトフル・デッドを追いかけて~のページです。SHIN、グレイトフルデッド、デッドヘッズ、ヒッピー、Yousuke Koizumiなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで