不倫サイト『アシュレイ・マディソン』の女性会員はほぼサクラ? 出合い系サイトの実態とは?
カナダの不倫SNSサイト『アシュレイ・マディソン』の個人情報流出が問題となっている。7月にハッカー集団による不正アクセスを受けて、およそ3200万人分の個人情報が流出した。そのうち日本人会員も約180万人いるとされる。
個人情報流出を受けて、本国カナダでは自殺者を出す騒ぎとなった。『アシュレイ・マディソン』上では、本名や職業などの個人情報はもちろん、裸や、局部の写真もやりとりされており、表沙汰になった場合には「とても生きていけない」ということなのだろうか。
しかし、米サイト・ギズモードの調査によれば、『アシュレイ・マディソン』に登録された女性会員のほとんどは、サイトが意図的に作り上げた偽物のアカウントであるという。『アシュレイ・マディソン』は“出会えなければ返金保証”を名目に、ユーザーに高額の有料オプションを用意していた。しかし、実態はほとんどがサクラであったわけだ。
一方、日本に無数にある出会い系サイトにおいてもサクラの存在は“公然の秘密”となっている。その背景について元実話誌編集者が語ってくれた。
「出会い系サイトにサクラがいる、といったネタは実話誌やアングラ系サブカル雑誌が“裏ネタ”として取り上げそうなものです。しかし、出会い系サイトはそうした雑誌に広告を出してくれるスポンサーでもあったので、はっきりとは書けませんでしたね」(元実話誌編集者)
実際、出会い系サイトのサクラのアルバイトは「メールオペレーター」「簡単な入力作業」などの名目で募集されており、実態は謎に包まれている。
かつてサクラのバイトをしていたという近藤氏(仮名)に話を訊いた。近藤氏は30代半ばの男性。10年ほど前、無料の求人情報誌でサクラのバイトを見つけ、応募。当時は圧倒的な人手不足であり、パソコンの打ち込みができれば、まず採用されたという。
「仕事は相手からのメールにひたすら返信をするものでした。画面上にはオンラインのメールのやりとりとともに、メモ書きがあり、設定を共有し、他の人間でもやりとりができるようにしていました。例えば、看護師だったら夜勤の合間にメールをするのでやりとりは夜が中心といった具合ですね。だいたいひとりで複数のサイトを担当するので、女子大生、人妻などキャラを使いわけていました」(近藤氏)
恐ろしいのはサクラバイトの勤務時間だ。当初は5~6時間のところもあったものの、次第に1日2交代の12時間シフトに移っていったという。例えば昼シフトなら、昼の12時に出勤し夜の12時まで務め上げ、終電で帰るといった具合だ。勤務日数も週5~6日で、土日の出勤も必須。服装髪型自由とはいえ、遊びに行く時間もないだろう。
「時給は、研修時が900円スタートで、昼は1000円、夜は1200円というのが業界の相場でした。職場の雰囲気はそれぞれで、事務的に作業をこなすところから、声をかけあって売上の目標達成を目指す“ITベンチャー気取り”の職場までさまざまです。どうしてもストレスがたまるので音楽を聴くくらいは黙認されていました。ただし、暇つぶしのネットサーフィンは禁止で、地図しか閲覧できないなんてところもありましたね」(近藤氏)
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2024.10.02 20:00心霊不倫サイト『アシュレイ・マディソン』の女性会員はほぼサクラ? 出合い系サイトの実態とは?のページです。平田宏利、シュレイ・マディソン、出会い系サイトなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで