不倫サイト『アシュレイ・マディソン』の女性会員はほぼサクラ？　出合い系サイトの実態とは？

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　出会い系のサクラは、ユーザーのポイントを減らすことを目指す。ユーザーは、無料会員としてサイトに登録し、一定数のポイントが無料で与えられている。ポイントは、プロフィール閲覧や、メールの返信などで随時減ってゆく。無料ポイントが尽きるタイミングでアポイントを匂わせ、有料会員にさせるシステムだ。有料会員になってもポイントが切れそうになる度に“オイシイ話”がやって来る。

「例えば、実はセックス中毒だという淫乱アピールや、こちらからお金をあげますといった逆援（助交際）話などですね。しかし、肝心の待ち合わせは、女の子自身の日程勘違い、急病、友だちが交通事故にあったなど、あらゆる理由ですっぽかされる。会えそうなのに会えない、という状態が続く。それでもお金を出してポイントを買ってしまっているから、元を取りたくて後戻りはできない」（近藤氏）

　ユーザーにとっては無間地獄、飼い殺し状態というわけだ。しかし、基本的に文字だけのやりとりで、信用されるものなのだろうか。

「当時はガラケーが主流だったので、添付用の顔写真やエロ写メの種類がいくつか用意されていました。当初は男もサクラができましたが、のちに女性限定のところが多くなりました。電話をかけて話すなど、本物の女性ではないとできないことまでしているのでしょう。実際、一部の出会い系の運営サイトは“ライブチャット”や“ネットアイドル”事業にも手を出していきましたしね」（近藤氏）

　ネット上に、なんでも理想をかなえてくれるかわいくてエロくて優しい、理想の女性が突如として現れるなんてことはまずない。出会い系サイトをめぐる事情は、日本も海外も変わらないようだ。いつの日か、本当に女性と出会うことのできる“出会える系”サイトが誕生してもらいたいものだ。
（文＝平田宏利）

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