「希代の怪脳科学者・茂木健一郎君教えて下さい。なぜ、天才は発狂する? なぜ、オウム真理教信者は超エリートだった?」康芳夫より

「一切が『無』だ。どうせ退屈きわまる人生、いつ死ぬかわからない。すべては暇つぶしだ」これは、国際暗黒プロデューサー・康芳夫氏の口から発せられた言葉である――。

 そんな康氏が9月下旬、トカナ編集部宛に1本のFAXを送付した。内容は、「希代の“怪”脳科学者・茂木健一郎氏に聞く、オウム真理教」に関して。見城徹氏へのメッセージに続く「怪人から怪人への手紙」である。

「希代の怪脳科学者・茂木健一郎君教えて下さい。なぜ、天才は発狂する? なぜ、オウム真理教信者は超エリートだった?」康芳夫よりの画像1画像は、YouTubeより(フジテレビ番組動画公式)

 1995年3月20日地下鉄サリン事件が発生、あれから今年で20年になる。80年代末~90年代中期にかけてオウム真理教が起こした事件が世間に与えた影響は大きく、「カルト」「マインドコントロール」「洗脳」の社会問題化が進んだ。

 しかし、反社会的な面を除いてオウム真理教の思想は一般的にハイパー天才・秀才と呼ばれる人々にとっては魅力的な教義だったとしか言わざるを得ない。事件の罪を問われた幹部メンバーの学歴は、富永昌広(東大理三)、林郁夫(慶大医学部)、中川智正(京府医)、豊田亨(東大理学部)、青山吉伸(京大法)、渡辺和実(東工大)、村井秀夫(阪大理)、広瀬健一(早大理工・首席卒業)、端本悟(早大法)……と偏差値だけなら大手企業以上のエリート揃いだ。しかも理系。彼らはなぜ、オウムの教義に魅了されたのだろうか?

 そしてもうひとつ気になるのが、偉大な思想家とされている故・吉本隆明氏がサリン事件後に「宗教家としての麻原彰晃は評価する」と異常な持ち上げ方をしていたことである。彼はなぜあれほど高く麻原を評価したのだろうか……。

 オウムを通じて希代の天才たちがとった奇行の謎を探るべく、康氏は脳科学である茂木氏にその答えを求めた。以下は、FAXに書かれた茂木氏へのメッセージである。


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