宇宙人とのファーストコンタクトは地球滅亡の始まり ― 地球外知的生命体探査「SETI」を真剣に考えよう
■博愛主義という危険な決めつけ
NASAや他の研究機関によって収集された最新のデータによれば、我々の銀河系や天の川の中に、人類が居住することができる可能性を持つ惑星がおよそ40億あると示している。これに基づき、カリフォルニアに本部を置く、地球外生命の発見を目的とする非営利団体「SETI研究所」は、「高度な文明を持つ宇宙人との交流は、新たな知的恩恵を得られるはずだ」と、地球外生命体の発見だけでなく、積極的に我々人類の存在をシグナルにのせて発信することの重要性を一貫して主張してきた。
それに対し、アメリカ科学振興協会の年次大会において、SF作家で天体物理学者でもあるデービッド・ブリン博士は、宇宙人とコンタクトを取ることは非常に大きなリスクがあると自説を展開した。タイムズ誌によれば、「それがどんなに些細なものであるとしても、宇宙人に存在を知られることで我々が大きな間違いを犯すことになる可能性はないとはいえないのでは?」、と彼は問いている。博士はアメリカ大陸に上陸したコロンブスを例に出し、「地球にやってくるのは博愛主義の宇宙人に違いないなどという不確かな仮説のもとに、孫たちの将来を委ねることはできない」と訴える。これは、スティーブン・ホーキング博士も指摘するところだ。
■宇宙人侵略の心配をするには時既に遅し
ブリン博士は、「高度な文明とそれ以下の文明が出会ったとき、悪い結果に終わることがないというのなら、ひとつでもその名前を教えてもらいたい。なぜなら、私が心配するような否定的な確率が非常に低いからといって、それがゼロではない以上、考慮しなくてはいけないからだ」、と語る。それに対し、「SETI研究所」の所長、セス・ショスタック博士は異を唱える。
「恒星間移動することが可能な宇宙人は、我々地球人よりも少なくとも数世紀ほど高度な知能を有しているのは疑うまでもない。そういった彼らに今更地球の存在を隠そうとしても、時既に遅しというものだ」、と付け加えた。ショスタック博士は、テレビやラジオといった電波に情報を乗せて送信しだした時から既に我々の存在は、敵意の有るなしにかかわらず宇宙人には認知されているのだという。今現在我々が存在していることが、地球という惑星が攻撃目標にされていない証拠なのだという。
博士は積極的に「SETI」を進めていくべきだという意見だ。「もし『SETI』をやめれば、我々は遅れをとることになる」、「もしかしたら宇宙のどこかにETのような宇宙人が我々のコンタクトを待っているかもしれないのだ」。ショスタック博士は多少のリスクを背負っても、人類が銀河系の文化を取り込むために「SETI」は絶対必要なものだという。
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2024.10.02 20:00心霊宇宙人とのファーストコンタクトは地球滅亡の始まり ― 地球外知的生命体探査「SETI」を真剣に考えようのページです。宇宙人、アナザー茂、SETIなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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