【一般相対性理論をも脅かす?】ついに人間が重力をコントロールできるようになる? アインシュタインへの挑戦状が公開される
■超電導体コイルの磁場で重力場をコントロール
論文によれば、このデバイスを現実に作るにあたって、CERN(欧州原子核研究機構)やITER(国際熱核融合実験炉)で使用されているのと同等の能力を持つ装置が必要になるとしている。それだけにこの実験には大規模な資源と費用を要することになる。フースファ教授が証明したのはあくまで数式上のはなしだが、任意の大きな定常電流を持つ電流ループと円筒形に線を螺旋状に巻いたコイルであるソレノイドの周囲に存在する湾曲した時空から、数式的に重力操作の可能性を示している。つまるところ教授の論文を簡単にいえば、非常に強力な超電導体コイルを用いて自由自在に操れる重力場を生み出すことができるというわけだ。
仮にもしこの実験が成功すれば、確実に物理学の大きな前進となるのは間違いない。他の三つの基本相互作用(電磁場、強い力、弱い力)と同様に「重力相互作用」を人工的に作り出すことができるようになり、それは重力を新たな時代へと導くことを意味する。そしてゆくゆくは、重力が新しい産業や工業とリンクしていくことだろう。
いまだ人類が夢にもみなかったことが次々と実現されることになる。これまでこのような科学の進歩はSFの夢物語だったが、例えば重力波を使った通信分野が確立されれば未だ予知できない技術が次々とうまれるかもしれない。世界の反対側に衛星や地上の中継を通すことなく重力波を用いた「電話」で話せるようになるかもしれない。
「最近の研究者の多くは、その概念を理解することに専念し、どういうわけかその概念自体を疑問視することに疎かになっている」とフースファ教授が語るとおり、今はまだ夢物語のような理論でも科学の進歩はいつの時代でも疑うこととともに発展してきた。現在では科学に欠かせない特殊相対理論も発表当時はその斬新かつ難解すぎる理論に、受け入れらなかった。アインシュタインの発見とてたかが1世紀前の話である。今後どのような未来を見ることが出来るのか非常に楽しみだ。
(アナザー茂)
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