ユダヤを激怒させて廃刊! 日本出版界最大のタブー「マルコポーロ事件」の真相を当時の編集長が語る! 花田紀凱・康芳夫対談

■若者向けの雑誌『マルコポーロ』編集長時代

ユダヤを激怒させて廃刊! 日本出版界最大のタブー「マルコポーロ事件」の真相を当時の編集長が語る! 花田紀凱・康芳夫対談の画像2画像は、『マルコポーロ 1994年1月号(食の奥の手)』(文芸春秋)

花「僕は結局『週刊文春』で編集長を6年やって部数は伸びたと。それで会社も“もう少し若向けの雑誌を作りたい”ということで『マルコポーロ』って雑誌をやったんですよ。その頃はソ連の崩壊とかもあって世界情勢も揺れてたからね。“若向けの国際情報誌”という触れ込みで作ったわけ。それで僕の前に創刊編集長と2代目編集長がいたんだけど、これが全然ダメで売れなかったんですよ。それで僕が『週刊文春』を6年もやったわけだから、さすがに“人事が停滞しちゃうんで変わらなきゃいけない”ってことで、『マルコ』の編集長になったの。その編集長を1年やったら、だいたい実売3万部だったのが、僕が辞める時には15万部でしたからね。それくらい売れてたのよ。だから僕が辞める時に社長に“部数は5倍になった”って言ったら、“バカヤロウ、経費も5倍になってんじゃねえか!”って言われたけどね(笑)」

康「あれは語り継がれる雑誌だったねえ」

花「表紙のビジュアルなんかも、今見ても素晴らしいですよ。僕の編集長の期間は6号か7号やって終わりでしたね。あれは神戸の震災があった年だから……1995年かな」


■ホロコースト否定で『マルコポーロ事件』勃発

ユダヤを激怒させて廃刊! 日本出版界最大のタブー「マルコポーロ事件」の真相を当時の編集長が語る! 花田紀凱・康芳夫対談の画像3画像は、Wikipediaより

 そして、前回も少し触れた『マルコポーロ事件』が起きるのである。

花「あれは新年号を作ってた時だったの。確か17日だったかな、それで神戸の震災(「阪神・淡路大震災」)が起きたから、“これは凄い特集になる”と思って、すぐに10人くらいのライターとか編集部のヤツを神戸に飛ばしたの。それが17日じゃなかったかな?(※1995年1月17日5時46分に発生) すぐに人を飛ばしたの。新年号の発売は24日だったんだけど、その途中に『マルコポーロ事件』が起きて、バタバタと廃刊になっちゃったんだよね。俺も解任されて」

 事件の直接の原因になったのは『マルコポーロ』1995年2月号に掲載された特集「戦後世界史最大のタブー ナチ『ガス室』はなかった」というナチス・ドイツが行なったとされるユダヤ人の大量虐殺「ホロコースト」の事実を否定する記事である。そこへアメリカのユダヤ人団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が反応し、広告掲載への圧力をかけた結果、『マルコポーロ』誌の廃刊に繋がったとされている、日本の出版史に残るスキャンダラスな事件である。

 事件は『マルコポーロ』誌の廃刊、花田編集長は解任、当時の文藝春秋社長、田中健五が辞任という形で終わった。

花「でも、今考えれば社長は辞めなくてよかったと思いますよ。あの事件は、日本の雑誌社が外国の組織から抗議を受けた初めての事件だったからあわてちゃったんだね」

康「そうそう、画期的な事件だった」

花「あれが日本の組織からのクレームだったらこっちも対応策はわかってるの。たとえば“誌面で反論を書いてくれ”と言うとかね、いろんな方法があるんです。だけど外国のああいう組織から言われたのは初めてだったからね。当時の社内会議では“もし全世界のユダヤ人の団体が日本大使館に石投げたらどうするんだ!?”なんて真剣に話し合ってたのよ。今考えればそんなことあり得ないんだけど、それがあり得ないっていうのはわからなかった。健五さんも最初は“辞めない”って言ってたんだけど、その1週間後に辞めちゃった。そうすると僕もさ、社長が辞めてるのに辞めないわけにはいかないでしょ(笑)」


――自主的に会社を辞められたんですか?

花「編集長は解任だけどね。会社を辞めたのはその1年後です」

康「さすがユダ公でね、徹底的に締め上げてきたわけだよ。強い力で広告主を締め上げてくるっていうのは、さすがユダ公だよね」

――ユダ公って(笑)

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