ユダヤ人を激怒させて廃刊! 日本出版界最大のタブー「マルコポーロ事件」の真相
ユダヤを激怒させて廃刊! 日本出版界最大のタブー「マルコポーロ事件」の真相を当時の編集長が語る! 花田紀凱・康芳夫対談
花「康さんね、でもそれは実際そこまでのことはなかったの。確かに、“広告出稿拒否がくるんじゃないか?”っていう話は会議の中では出てました。外国の企業だって日本の雑誌にたくさん広告出をしてますからね。そこから“クレームがくるんじゃないか”っていう話は出てたんです。ただ、実際にあったのは、三菱自動車の8ページにわたる広告、“初めてとれた”って広告部も非常に喜んでた大きな契約だったんだけど、そこが、“ちょっと様子を見させて”って代理店を通じて言ってきたことくらいなんです」
――実際に報道されているように、何個か広告が落ちたということはなかったんですね。
■ユダヤ組織が文藝春秋の社員に講義
花「それはない。そういう話は出てたというだけですね。まあそう思うのも当然だよね。でも、そこまで露骨なことはなかったですよ。これも余談なんですけど、後に彼らと話もついてね、『サイモン・ウィーゼンタール・センター』(ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の記録保存など行う組織)の人々が4~5人でやって来て、ウチの会社にレクチャーしたんですよ。会社の一番大きな会議室でね、『ユダヤ問題』を講義しに来たの。文藝春秋はだいたい社員が300人くらいなんだけど、“最低100人は出なきゃいけない”っていう条件でね」
――ええ~っ! そんなことがあったんですね……。
花「俺は当事者だから行かなきゃいけない。行きたくもなかったんだけどしょうがねえってね。そうしたらまあ既に聞いたようなくだらないことばっかり言ってるわけ。だから2日目、3日目は出なかったの。でも西川とかは出てたんだけどね。それで、その時の会社(文藝春秋社)は、事前に“想定問答”を作っておいて、質問まで作って社員に質問させていたんですよ」
――それはひどい話ですね。
花「“全然質問がないのおかしいから、向こうに「質問は?」って言われたら君と君はこう言いなさい”っていうね。でもそんなことをジャーナリストがやるのはおかしいでしょう。僕は《文春ジャーナリズム》の迷走はその頃に始まったと思うんだよね。ちなみに、『マルコ』のナンバー2の西川は、2日目も3日目も会議に出てたわけなんだけど……」
康「今は文春のナンバー2だけどな(笑)」
花「でもその時は『マルコ』のナンバー2です(笑)。でもアイツは骨があるから、想定じゃない質問をしかかったの。そうしたら慌てて役員が寄ってたかって止めたらしいですね」
康「その頃から西川くんは頭角を現わしてたんだな。俺はそれ聞いて今日の彼が文春のナンバー2である一因かなと思ったねえ」
花「アイツはね、言いたいことははっきり言うんですよ。遠慮せずにね。そこは偉いですよね。みんな決められた質問しているんだからね」
――なんか、進駐軍の戦後教育みたいな話ですね……。
花「そうそう!」
康「だからね、これは徳川幕府に黒船が来たようなもんなんだよ」
花「そうなんですね、まあみんな経験がないから混乱してたんですよね。でも一番悔しかったのは、廃刊になったことですでにきていたいろんな原稿が使えなかったこと(苦笑)。あれは悔しかった……ほんとうに泣きましたよ。あんなにいい企画や原稿が…と思ってその時だけは泣いた。まあしょうがないね、社長も辞めちゃってるんだからね」
――混乱してたまま社長が責任とって、なんとかしたということですね。
■廃刊後、“窓際”に扱いになったが…
「簡単に言うとそうですね。でも俺もそこから1年、“戦後史企画室長”っていうどうでもいい肩書きにされてね」
――いわゆる“窓際”という扱いですね。
花「そう、完全に窓際だよ、だって今まで50人の部下いたのにさ、通路の脇の部屋でさ、もうひとりの女の子と2人しかいな部署なんだもん」
康「はっはっは」
花「まあしょうがないから1年間は文春の編集長時代と同じようにお金を使ってですね、戦後史企画室ですから戦後史にかこつければなんでもいいから、“ちょっと戦後史の資料探しにロスまで行ってきます”って外国に行ったりしてましたね。でも、結局僕は雑誌がやりたいから、いろいろ提案もしてたんですけどやらせてくれなかった。だから“もういいや”と思って辞めたんです」
康「花ちゃんの苦闘の時代だな」
花「いやあ、それはそれでおもしろかったですよ」
(文・写真=福田光睦/Modern Freaks Inc.代表・@mitutika
https://twitter.com/mitutika)
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■花田紀凱『WiLL』編集長、元『週刊文春』編集長
1942年東京生まれ。66年東京外国語大学英米科卒、文藝春秋入社。88年『週刊文春』編集長に就任。6年間の在任中、数々のスクープをものし、部数を51万部から76万部に伸ばして総合週刊誌のトップに。94年『マルコポーロ』編集長に就任。低迷していた同誌部数を5倍に伸ばしたが、95年「ナチガス室はなかった」の記事が問題となり辞任、1年後に退社。以後『uno!』『メンズウォーカー』『編集会議』などの編集長を歴任。2004年11月より『WiLL』編集長。今回、飛鳥新社に編集部員全員「電撃移籍」。編集長として月刊『HANADA』今月4月26日発売!テレビやラジオのコメンテーターとしても活躍。産経新聞コラム「週刊誌ウォッチング」、夕刊フジコラム「天下の暴論」はファンも多い。好きなものは猫とコスモス。
●康芳夫(こう・よしお)
1937年東京生まれ。国際暗黒プロデューサー、虚業家、家畜人ヤプー全権代理人、全地球を睥睨するスフィンクス。4月よりMBS、TBSで放送される松田翔太主演の連続ドラマ「ディアスポリス 異邦警察」(TBS→12日より毎週放送。MBS→17日より毎週放送)、熊切和嘉監督映画「ディアスポリス 異邦警察」にも出演!稀代の怪優迷優に乞うご期待。
ディアスポリス公式サイト=http://www.dias-police.jp/
公式ツイッター=@kyojinkouyoshio
公式サイト=http://yapou.club
有料メルマガ=『家畜人ヤプー倶楽部(家畜人ヤプー全権代理人 康芳夫)』
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