6月1日に政治が終わる?舛添都知事の疑惑が完全スルーされそうな件

6月1日に政治が終わる?舛添都知事の疑惑が完全スルーされそうな件の画像1画像は、舛添要一公式HPより

 政治と金の問題が相次いで発覚している舛添要一都知事をめぐり、前代未聞の事態となりそうだ。公用車問題からヤフオクでの美術品落札、政党交付金のネコババ疑惑など、舛添氏の政治と金の問題は挙げたらキリがない。それでも本人は20日の定例記者会見で「第三者の厳しい目で調査していただく」と連呼。民放各局の調査で90%以上が同氏に「NO」を突きつけているにもかかわらず、一向に辞める気配はない。となれば、もはや実力行使しかない。来月1日からスタートする都議会で不信任決議案を提出してもらうしかないが…。

「実は与党系議員の間では、疑惑の追及に消極的。なかには第三者の調査結果が出るまで完全スルーを主張する議員もいる」とは政治担当記者だ。

 その理由について、別の記者は「7月に参院選があり、場合によっては衆院選とのダブル選もウワサされている。ここで舛添氏に辞めてもらうと、都知事選とのトリプル選となる可能性もあり、与野党ともに疲弊しきってしまう。自民、公明両党は前回の都知事選で舛添氏を全面バックアップした負い目もある。すべては政治スケジュール。都民の声は無視です」と憤る。なかでも創価学会を母体とした公明党はダブル選、トリプル選は何としても避けたいところ。

「公明党の強みは創価学会員の動員力と結束力。それが分散される同日選をされては困る。水面下で安倍首相や菅官房長官に回避するよう進言しています」(永田町関係者)。

 都民の代表者である都議会議員が、政治スケジュールを理由に都民の求める疑惑の真相解明、舛添氏の説明責任を求めないのなら、この国の政治は終わりと言っていい。また都議会がスタートする6月1日は、舛添氏にとって記念日でもある。夏のボーナスの満額支給が決まるのだ。都の職員のボーナスは毎年6月30日に支給され、受給条件は「6月1日時点で都の職員として従事している者」。舛添氏の昨年夏のボーナスは374万9898円、冬のボーナスは411万8741円だった。一般紙記者は「この調子でいけば、夏のボーナスはおろか、冬のボーナスまで支払われるかもしれない…」とタメ息をつく。

 もはや政治に期待しろというのが、無理は話なのかもしれない。

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