YouTubeで話題の「人面ふうせん」! 美しくなるために炭酸ガスを目元に注射するカルボキシセラピーとは?
■米食品医薬品局(FDA)は未承認、疑問の声も
カルボキシセラピーの第一人者であるリサ・ズィナック医師は、彼女自身、もう何年もこの療法を実践しているわけだが、「Headlines & Global News(HNGN)」のインタビューでは「患者さんがガスタンクの前で、長い列を作って待ってるんですよ」と、口元をゆるめる。相当儲かっているらしい。
眼を見張るような奇跡のビフォー・アフター動画や写真がネットに出回ってるカルボキシセラピーだが、気になることもある。アメリカの食品医薬品局(FDA)が未承認なのだ。また、美容整形の専門家からも「効能に対しての十分な科学的根拠がない」と、疑問の声が上がっている。
有名美容整形外科医のアレックス・コーディス医師は、英紙「Daily Mail」(2007年11月6日付)に「大規模な臨床研究を何度も重ねないかぎり、今のままでは患者はモルモット同然です」と語気を強める。バルチモア在住のロバート・ウェイス医師も「目の周りに使用するのは大変危険です。気泡が血管に放出されたとき、失明する怖れがあるからです」と懸念を抱いている。
確かに、YouTubeで治療中の患者のまぶたが、ふうせんのように膨らんでいくさまは異様だ。だがしかし、これら専門家の意見も、美に執着した人びとの耳には届かない。美しくなるために、今日もまたガスタンクの前には長蛇の列ができているのだから。
(文=佐藤Kay)
参考:「Oddity Central」、「Daily Mail」、ほか
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