300人以上を殺害!? アメリカ史上最悪の連続大量殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカス
――ヴァニラ画廊は、フェティシズムやエロティシズムに特化したギャラリーとして知られています。今回、新たに何かをアピールしていきたいということはあるのでしょうか?
田口「画廊として、単に犯罪者への憧れを増長するような展覧会にするつもりはありません。シリアルキラーとして刑務所に収監されている彼らもまた人間であり、その心の内側を絵画を通して感じてもらうことにより、個々人それぞれ自らの内面も見つめてもらうような展示にしようと企画しています。また、今回はフェティシズムやエロティシズムという視点はまったく意識していません。それでも、かなりの作品数がありますので、その中には、フェティシズムやエロティシズムに通じるものが描かれているものもあります。とにかく、企画自体として、他ではできないものをやっていこうという意気込みで挑んでいます」
ロンドンの伝説的なギャングスター、クレイ兄弟の手紙。
――シリアルキラーの作品を通じて、気づかされること、発見すること、びっくりすることなど、いろいろとあると思います。特に観賞のポイントとしてはどこでしょうか?
田口「今回、HN氏が好んで蒐集していた彼らのセルフポートレイトも多数展示いたします。それらを観ていると、じっとこちらを見られているような錯覚に襲われ、まるで本人と対面しているような緊張感があり、彼らの心の内側をより強く感じることができます。もちろん、自分自身をキャラクター化しているユーモラスな作品もあります。作品と通じて、彼らの人となりがリアルにみえてくるところが非常に興味深く思います」