チャールズ・マンソン
――展示の入場の際(入場料あり)にいただける特別パンフレットはどのような内容でしょうか?
田口「今回の展示について、より詳しく知っていただくために、展示作品の多くを豊富な図版でお見せするとともに、HN氏自身のコレクションのきっかけや何名か選出したシリアルキラーについての解説、東洋大学社会学部社会心理学科教授の桐生正幸さんの寄稿文、柳下毅一郎さんのコラムなどを掲載しております。HN氏の解説文では、チャールズ・マンソン、ヘンリー・リー・ルーカス、エド・ゲインらが取り上げられており、また、柳下さんは、ジェラルド・シェイファーとダニー・ローリングという2人のシリアルキラーと、収監後の彼らに多数の手紙や絵を描かせたソンドラ・ロンドンという女性の関係から、作品の価値について、鋭く切り込んでいます。パンフレットも、展示と合わせて、ぜひ読んでいただきたいです」
ジョン・ゲイシー
――作品をみて、気分が悪くなることはあるものでしょうか?
田口「作品の表現そのものは、猟奇的なものではないので、気分が悪くなるということはないと思います。ただ、これが本物のシリアルキラーが描いたものであるということを実感できた瞬間に、背筋がゾクゾクして、何かが入ってきてしまうような気分になります。センシティブな人はヤラレてしうかもしれません」
今回の展示はかなりの混雑が予想されます。来場時の注意などをお願いします。
田口「展示数が非常に多いので、時間に余裕を持っていらしていただけると幸いです。土日はたいへん混雑する可能性がございますので、平日のご来場をおすすめいたします。日本では初公開となる海外のシリアルキラーの貴重なコレクションになります。ぜひこの機会にご覧いただければと思います」
(聞き手=ケロッピー前田)
■シリアルキラー展情報
Special exhibition HN collection Serial Killer Artwork
会期=2016年6月9日(木)~ 2016年7月10日(日)
営業時間=月~土12:00~19:00 日12:00~17:00
(会期中無休/入場は閉館の30分前まで)
会場=ヴァニラ画廊/東京都中央区銀座
入場料=1,900円展示室AB(展覧会特別パンフレット付)
・http://www.vanilla-gallery.com/
・http://www.vanilla-gallery.com/archives/2016/20160609ab.html
(展示予定)ジョン・ウェイン・ゲイシー/ヘンリー・リー・ルーカス/ピーター・サトクリフ/ダニー・ローリング/キース・ジャスパーソン/ジェームズ・アール・レイ/トーマス・ピテラ/ヘンリー・ヒル/ニコラス・クロウ/ドロシア・プエンテ/ハドン・クラーク/ジェラルド・シェイファー/アンソニー・ショア/ジェームズ・ムンロ/ゲイリー・レイ・ボールズ/ハドソン・グラハム/キャロル・バンディ/オーティス・トゥール/チャールズ・ワトソン/ローレンス・ビッテイカ―/ハーバート・マリン/アーサー・ショークロス/ロッド・フェレル/テッド・バンディ/ジム・ジョーンズ/クリスタ・パイク/ハーバード・バウメイスター/デビッド・バーコウィッツ/リチャード・ラミレス/ロニー・クレイ/アイリーン・ウォーノス/ウェィン・ロー/ダナ・スー・グレイ/ロイ・ノリス/ケネス・ビアンキ/マイケル・アリグ/ヴェロニカ・コンプトン/ジョー・ロイ・メセニー/ゲイリー・ヘイドニク/チャールズ・マンソン/ジェレミー・ジョーンズ/ジャック・トラウィック/カール・ドリュー/ウェイン・ハートン/ローズマリー・ウエスト/セオドア・カジンスキー/トーマス・ハイヤー/エド・ゲイン/フェレル・マイカース/ダグラス・クラーク/リチャード・クラーレイ/イアン・ブレディ/ジャック・ケヴォーキアン/ボニー&クライド/フィリップ・ジャコビンスキー/ダニエル・シーバート/トミー・リン・セルズ
●ケロッピー前田
1965年東京生まれ、千葉大学工学部卒後、白夜書房(コアマガジン)を経てフリーランスに。世界のアンダーグラウンドカルチャーを現場レポート、若者向けカルチャー誌『ブブカ』『バースト』『タトゥー・バースト』(ともに白夜書房/コアマガジン)などで活躍し、海外の身体改造の最前線を日本に紹介してきた。近年は、ハッカー、現代アート、陰謀論などのジャンルにおいても海外情報収集能力を駆使した執筆を展開している。新刊、前田亮一『今を生き抜くための70年代オカルト』(光文社新書)が絶賛発売中!!
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