「大地震なんて来ない」と思っている場所が一番ヤバい! 熊本の“二の舞い”になる可能性が高い4つの危険地域

危険地域その2:広島は意識が低すぎる!

 防災に対する意識の低さは、小中学校の校舎などの耐震化率に数値として現れる面もある。文部科学省が昨年発表した全国公立小中学校の耐震化状況で、都道府県別ワースト1位だったのが広島県だ。南海トラフ地震などの巨大地震が懸念されている地域(愛知・宮城・静岡の各県)では99%以上で耐震化が進んでいるのに対して、広島県は83.5%に留まっている。この理由として、もちろん財政的な問題もあるだろうが、「広島県には活断層が少なく、過去に大きな地震が起きていない」という意識もあるだろうと推測する。

 しかし、広島市内を含めた県の中心部には、五日市断層帯という活断層があり、M6.5~7.0程度の直下型地震が発生する可能性があるという。平均活動期間が不明なため発生確率は不明のままだが、熊本同様に決して安心してはいけない土地といえるだろう。


危険地域その3:大阪は何が起きるかわからない!

 大都市圏も例外ではない。実は、大阪市には中心部を南北に縦断する活断層があるのだ。上町断層帯という全長約42kmの活断層だが、多くの専門家たちが「日本でもっとも危険な活断層」と口を揃えている。しかも、新大阪駅・道頓堀・通天閣など大阪のシンボルは、そのほぼ真上にあるのだ。

 中央防災会議の想定被害報告(2007年策定)によれば、上町断層ではM7.6規模の地震が推定され、約4万2000人の死者が出るという。上町断層について政府は「M7.5程度の直下型地震を30年以内に2~3%の可能性で引き起こす」と想定しているが、武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏は、国の算定する発生確率は当てにならないと語る。その理由とは、「政府は毎年地震の危険度マップを発表しているが、『危ない』とする場所で起きたためしがない。海溝型地震の発生はある程度の予測が可能だが、活断層の動きは把握できず、直下型地震は起きてみないとわからないのが実情です」(週刊ポスト、2016年5月6・13日号)とのことだ。

危険地域その4:東京は調査が遅れている!

 では、東京はどうなのだろうか。実は東京都も大阪市と同様に、活断層地震という点だけに絞っても数々の危険な要素があるのだ。活断層地図を見ると、東京都内には既知の活断層がそれほど多くないという印象を受けるかもしれない。だが、そこには“落とし穴”があるのだ。産業技術総合研究所の「活断層評価研究グループ」で活断層の調査を行う宮下由香里研究員によると、関東地方は「住宅や構造物が多く地質調査がしにくいうえ、堆積物が溜まり地下の活断層が見えにくい」(モーニングショー、テレビ朝日系、2016年4月26日)のだという。つまり、東京では活断層が少ないのではなく、調査が進まずに遅れているだけなのだ。活断層が見つかっていないのだから、大地震の発生確率も出すことができないし、被害規模もまったくの未知数だ。

 日本には約2,000の活断層があるが、専門家の間では、さらに未知の活断層が6,000ほどあると推察されている。その多くが都心のビルの下で隠れている可能性は大いに考えられるため、先日の熊本地震のように、ある日突然、何の前兆も伴わずに大地震を引き起こすことも想定しておかなければならないだろう。

 実はつい最近も、活断層ではないかと懸念される「推定断層」が東京のド真ん中で発見されている。元日本活断層学会副会長の豊蔵勇氏によると、「土木・建築工事などのボーリング調査の結果などをもとに調べたところ、JR田端駅近くから飯田橋駅付近を通り、外濠に沿って四ツ谷駅付近に至る延長約7kmの『飯田橋推定断層(推定断層は豊蔵氏らの研究グループが2012年8月に発表したもの)』があると疑われます」(週刊ポスト、2016年5月6・13日号)という。

 もはや「都心には活断層が少ないから安心」などという認識は完全に間違っていることがおわかりだろう。首都直下地震の可能性も考慮すれば、地盤が弱い土地が大半を占める東京都23区内に住まないことが、最善のサバイバル策ではないかとさえ思えてくるほどだ。


 いずれにしても、今回紹介した地域にお住まいの読者は、日頃の防災対策だけは決して怠らないようにしていただきたい。


百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。ブログ:『探求三昧』、Web:『沙龍家』、Twitter:@noya_momose

※百瀬氏が執筆したコンビニムック『2016予言 驚異のシナリオ』(ダイアプレス)、大好評発売中!

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