「大地震なんて来ない」と思っている場所が一番ヤバい! 熊本の“二の舞い”になる可能性が高い4つの危険地域

 4月14日以降、熊本や大分で最大震度7の激しい揺れが相次ぐ平成28年(2016年)熊本地震が発生した。実は、これまで九州では「大きな地震は滅多に起きない」と考える人々が多く、まさに想定外の事態だったといえるだろう。ところが実際には、政府の地震調査委員会は過去、熊本地震が発生した布田川断層帯の布田川区間における地震発生確率を「30年以内に最大0.9%」と見積もっており、これは全国の主な活断層の中でも決して低い数値ではなかったのだ。

「大地震なんて来ない」と思っている場所が一番ヤバい! 熊本の二の舞いになる可能性が高い4つの危険地域の画像1画像は「YouTube」より引用

 つまり、今回これほど大きな被害となった一因に、九州全体での大地震に対する意識の低さがあったことは決して否定できない。そこで本記事では、同様の観点に立ち、もしも大地震が発生すれば甚大な被害を受けそうな地域について検討してみたい。


■熊本や神戸は“油断”が被害拡大を招いた

 熊本地震から先立つこと4年、災害危機コンサルタントの堀越謙一氏が検証・監修した、大地震が来ても「最後まで生き残る街」ランキングという分析結果が公表されていた。これは、大地震に見舞われても安全性の高い都道府県の木造率や建物の老朽化率を調査し、倒壊や火災延焼の危険度が低い自治体を市単位で抽出したランキングだ。

 そして導き出されたランキングは、第1位から順に福岡県福岡市、同県久留米市、熊本県熊本市、福岡県筑紫野市と、ほぼ九州の市で占められていた。そう、皮肉にも今回大きな被害を受けた熊本市は、「大地震でも生き残る街」のはずだったのだ。

 では、なぜ熊本市はこれほど大きな被害を受けてしまったのだろうか。

 要因の一つに、九州全体に見られる防災意識の低さがあったことは間違いないだろう。3月21日付け西日本新聞によると、民間気象会社の調査では、都道府県別に見る非常食の準備状況は九州6県がワースト10に入り、家や家具の災害対策も九州2県がワースト1・2位となっている。

 これについて兵庫県立大学の木村玲欧准教授(防災心理学)は、「九州では近年、多数の死者が出る大規模災害がなく、東北などから距離が遠いこともあり、災害を『わがこと』として意識しにくい」(西日本新聞、同上)と分析している。近年大地震が起きていない地域ほど防災対策が不十分になりがちで、結果として大地震が起きたときに被害が大きくなる可能性があるということだろう。 

 阪神・淡路大震災(1995年)以前の神戸でも、防災意識が低く、大地震に見舞われる可能性を考える人は少なかった。この大震災では、死因の77%が圧死・窒息死ともっとも多かったが、これは就寝中の時間帯ということもあって、家屋の倒壊や家具の転倒による死亡が多かったためだ。しかし、もしも活断層地震などの大地震に対する危機意識がもっと高ければ、住居の耐震対策や家具の転倒防止などに力を入れることにより、死者数は減らせたのではないか。

 では、神戸や熊本のように防災意識は低いが、実際は大地震が起きる可能性が高い地域は、ほかにどこがあるだろうか。

危険地域その1:沖縄は油断しすぎ!

 まず、「大きな地震は滅多に起きない」と思われている沖縄県を挙げなければならない。「沖縄タイムス」5月7日付の記事によると、県内には89カ所の活断層が存在し、琉球大理学部の中村衛教授(地震学)によると、M7クラスの地震が起きる可能性もあるという。特に沖縄本島中南部には、41もの活断層が密集しており、「沖縄は大地震が少ない」と油断していると、熊本と同様に大きな被害に見舞われる可能性があるのだ。海溝型地震を見ても、18世紀の八重山地震では想定規模M7.4の大地震に加えて津波が発生、八重山では住民の3分の1が命を奪われたという事実がある。

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