【教育問題】プロ催眠術ママによる「催眠育児法」「催眠夫婦法」が賛否両論の嵐! これは洗脳か、能力開発か?
■家族内でも賛否両論
彼女の17歳になる娘のレイナさんは、自分が母親から催眠術をかけられながら育てられたことにずっと気づいていたと話す。
「ストレスと上手くつきあう方法がわかったんです。それに、熟考するとか自省するスキルが身について、ママには本当に感謝してるの」(レイナ・マッケンバーグさん)
また、夫のブライアン・ナイ氏は、自分もときおり催眠をかけられているが、あまり気にしていないと話す。「たぶん、こんな風に感じてしまうのも、彼女の催眠術でコントロールされてるせいですかね」と、苦笑い。
一方で、息子のジェイク君とマックス君からは、少々きびしい意見が聞こえてくる。
「隙あらば、どんな些細なことにも催眠をかけようとするから、ママにはうんざりすることがあるよ」、「ほんと、ギブミーアブレイクだよ! 常に、ママに呪文を唱えられるんだからね、頭ん中で」と息子たちはやや食傷気味の様子だ。
■育児法としての科学的根拠はない
マッケンバーグさんは、過去23年間で1,000人以上の子どもたちに催眠をかけてきた。セラピーの料金は1時間125ドルと、けして安くはないが、客足が途絶えることはない。
クライアントの一人アビゲイル・アギレラさんは「よく他人から『あなたのしてることは、自分の娘を意のままに操っているだけじゃないの』って言われることがあるんです。でも、実際は、まったく違います。むしろ、娘を助けて、強くしていると感じます」と答えている。
そして、娘のジェネヴィーちゃんも「私、強くなったと思う。以前は、学校でよく泣いたし、すぐに家に帰りたくなったけど。今はそんなことなくなって、学校が好きで、ハッピーで勇気が持てるようになったの」と、年齢のわりに大人びた口調で自分の変化を語っている。
しかし、子どものころから催眠にかかりやすい体質になってしまうと、その人を洗脳しようと悪意を秘めた輩が現れた時、いいカモになってしまわないだろうか。また、催眠により“良い子ちゃん”に育つことで、本来の自分の弱さや恐怖を封じ込めてしまうと、なにかのきっかけでそのタガが外れたとき、はたして厳しい現実と対峙できるのだろうかという疑問も残る。
なお、催眠術が子どもにとって有益な育児法になるとは、科学的にまったく証明されていない。
(文=佐藤Kay)
参考:「Oddity Central」、「ABC News」、ほか
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