【リオ五輪】観客席ガラガラ、空席率70%! 韓国・平昌冬季五輪は“さらに悲惨”との見通し
リオ五輪も最終日まで残り1週間をきり、ますます会場もヒートアップしているかと思いきや、複数の海外大手メディアが競技会場の観客席がガラガラだと報じている。いったいリオ五輪に何が起きているのだろうか?
■空席率70%のオリンピック決勝
8月14日付の英誌「Daily Mail」によると、リオ五輪のチケットセールスは大会当初から壊滅的だったという。8月5日の開会セレモニーでは1万枚以上のチケットが“当日”まで売れ残っていたそうだ。開会式会場「エスタジオ・ド・マラカナン」の収容人数が約7万8千と多いことも要因の1つと思われるが、それにしても1万枚の売れ残りとは……。
大会開催後もチケットの売れ行きは伸び悩み、夏季オリンピックの目玉競技である陸上競技の観戦者数は絶望的な数字だという。なんと7日に行われた(女子)七種競技決勝では、5万6千人収容するアリーナの70%は空席だったそうだ。(下記写真)
次に女子砲丸投げ決勝の様子をご覧頂きたい。手前に見えるのは今大会で金メダルを獲得したアメリカのミシェル・カーター選手。問題は奥に見える観客席だ。およそ50%以上は空席ではないだろうか。
さらにウサイン・ボルト選手のオリンピック3連覇がかかった男子100m決勝さえ、レース前日にも拘らずチケットが大量に売れ残っていたという。8日にはボルト選手も自身のTwitterで「素晴らしいレースになるから、チケットを買ってくれ」と呼びかけていたが、予選レースでは50%~70%が空席だったそうだ。
■原因は貧困か?国民性か?
2012年ロンドン五輪では陸上競技は毎晩売り切れ続出だったこともあり、リオ五輪の不人気っぷりに選手達は困惑を隠せないようだが、国際陸上競技連盟(IAAF)のYannis Nikolau氏は、ロンドン五輪との比較は簡単にはできないと釘をさしている。
「国も文化も違います。ここではサッカーが国民的スポーツです」
「リオ五輪をロンドン五輪と比べるのは公平とはいえません。互いに違う都市ですし、イギリスには陸上競技の伝統が根付いています」
「所得の問題もあります。ブラジルとイギリス、アメリカの所得格差を考えれば、ロンドンとリオの比較には無理があります」
Nikolau氏はスポーツ文化の違いもあげているが、ブラジルの人気スポーツの1つであるビーチバレーもチケットの売れ行きが芳しくなかったそうだ。そうなるとやはり、所得格差が問題なのだろうか。たしかに、ブラジルでは未だに人口の30%近くが “貧困線”(生活に必要な物を購入できる最低限の収入を表す指標)以下の生活を強いられているのが現状だ。ブラジルに住んでいても観戦チケットを買えない人はかなりいることだろう。
リオ市はこの事態を見通してか、今年5月に観戦チケット54万7千枚を小、中学校の生徒から公務員や障害者に無料配布する計画を立てていた。だが、違法との指摘があり実行にはいたっていない。このことも空席率の高さに多少の影響を与えているだろう。
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2024.10.02 20:00心霊【リオ五輪】観客席ガラガラ、空席率70%! 韓国・平昌冬季五輪は“さらに悲惨”との見通しのページです。東京五輪、貧困、リオ五輪、ウサイン・ボルト、平昌五輪などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで