新興宗教、奇祭、刑務所、秘宝館etc…この世の“さいはて”を巡り続ける“珍スポトラベラー”が見てきたもの

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第1位　大心劇場（高知県安芸郡）

　昭和30年台から営業している、とてもへんぴな場所にある劇場です。テレビがない頃はお客さんも入っていたらしいのですが、今はだいたいガラガラで……。いつ潰れてもおかしくないんですが、でも潰したくないと、２代目の館長さんが頑張ってます。

　館内には、手書きの看板や、壁に貼られたポスターなどが貼られていて、とても味があります。ここで映画を観たんですが、始まる前に館長さんがフォークライブをするんですよ。お客さんは私ひとりなので、マンツーマンのライブなんです。始まる前に話していたことを歌詞に織り込んで歌ってくれて、歌もめちゃくちゃ上手くて、もうなんか泣けてきちゃって。「大心劇場の歌」という、劇場のテーマソングも本当にいい歌だったので、ぜひ、みなさんにも聞いてもらいたいですね。またぜひ足を運びたい、珍スポットです。

（文／村田らむ）

●『さいはて紀行』
（金原みわ著／シカク出版刊／1000円＋税）

女性刑務所で髪を切り、日本最高齢のストリッパーに会いに行き、キリスト看板総本部を巡礼する……。ワクワクして、でも少し胸が切なくなる、女一匹“さいはて”巡りの旅行記。至極のエッセイを8本収録!!

＜目次＞
異国のさいはて　――タイのゴーゴーボーイズ
罪のさいはて　――刑務所で髪を切るということ
宗教のさいはて　――キリスト看板総本部巡礼
夢のさいはて　――最高齢ストリッパーの夢
食のさいはて　――ゴキブリ食べたら人生変わった
水のさいはて　――淀川アンダーザブリッジ
性のさいはて　――生命の潮吹きストリップ
人のさいはて　――じっちゃんのちんちん
[巻末コメント] 珍スポット界のデスティニーズ・チャイルド（都築響一）

★本の購入は、シカク出版のオンラインショップから！
http://shikaku.ocnk.net/product/1092

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