
JOMON TRIBE © TAKU OSHIMA & RYOICHI KEROPPY MAEDA
ところが近年、アカデミックな世界でもタトゥーを通して人類史を読み解こうという動きが顕著に現れ始めている。2014年から2015年にかけての1年半、フランス・パリのケ・ブランリ美術館で、人類史上最大規模といわれる巨大タトゥー展『TATOUEURS, TATOUES(彫師たちと彫られたもの)』が開催され大きな反響を呼んだ。その模様は拙著『クレイジートリップ』でもレポートしているが、この展示はのちにカナダ・トロントに巡回し、さらにアメリカでも開催されることが決まっている。日本では信じられないことかもしれないが、欧米ではタトゥーは人類に共通する歴史のあるカルチャーとして認識されている。