【閲覧注意】顔面ドロドロ女、顔を“取り替えて”超絶美女に大変身! 手術映像が壮絶すぎる!!
これまでもトカナでは「神経線維腫症」に悩む患者を紹介してきた(参照:「双子の片方はエレファントマン ― アダムとニールの苦しくて強い人生=イギリス」、「エレファントマンの頭蓋骨はこうなっている ― 伝説の男ジョセフ・メリックの異常な骨」)。
この病気は、皮膚の至る所に良性腫瘍が多発するとともに、骨や脊髄神経に異常をきたし、激しい痛み、学習障害、視力や聴力の異常、さらに歯や舌が使えなくなり飲食や会話もできなくなるケースが多い。悪性化することもあるが稀なことで、他人に感染もしないが、とにかく非常に特異な外見となり、患者自身の精神的苦痛は計り知れない。そして治療法はいまだに見つかっていない。
■23時間に及んだ顔面移植手術
この巨大な「神経線維腫症」を患うポーランド人女性(名前はジョアンナとだけ発表されている)は、3年前にポーランドでは2度目という大がかりな顔面移植手術を受けた。そして手術後3年の治療期間を経て今、記者会見に場に現れた。
ポーランド西部の都市、グリヴィツェの「マリア・スクウォドフスカ・キュリー記念癌センター/腫瘍学研究所」で行われた記者会見でのジョアンナさんは見違えたように元気そうで、額と首の傷跡だけが術後を物語っている。
ポーランドでは現在までのところ、ジョアンナさんともう1例しか顔面移植手術が行われていない。両ケースとも手術を執刀したのはアダム・ マチユスキー博士で、初の顔面移植は石工機械によって顔を引き裂かれてしまった男性だった。27時間を要する大手術だったという。その手術は事故後すぐに実施されたが、以前は顔面移植には数カ月、あるいは数年の準備期間が必要と考えられていた。男性の顎、口蓋、眼窩領域は再建されたが、患者はまだ回復途中といわれている。
第2例目であるジョアンナさんの手術には、ほぼ丸1日(23時間)かかった。その複雑な手術によりジョアンナさんは顔の皮膚の80%を移植され、食物を飲み込む、噛む、そして話すことができるようになった。遺伝学の専門家であるアナンド・サヤ博士は、「ジョアンナさんのケースでは新しい顔の皮膚は異なった遺伝子を持っているため、今後、顔の表面に腫瘍は発生しないはずだ」と英紙「Daily Mail」に話した。
■顔面移植の歴史
顔面移植は死体から組織を取り、顔の全部または一部を交換する医療処置だ。2005年にはフランスでイザベル・ディノワールさんに、世界初の部分顔面移植が行われた(ディノワールさんは今年49歳で死去。移植への拒絶反応を抑えるために受けていた免疫抑制剤による治療で、2種類の癌を発症したといわれる)。
そして2010年には、世界初の顔面全体の移植がスペインで実施された。患者のオスカーさんは、狩猟時の暴発事故で顔のほとんどが吹き飛ばされ、会話、飲食さらに呼吸すら満足にできない状態であった。現在、最も多くの顔面移植手術を行っているのはトルコ、フランス、米国、スペインである。
顔面移植が必要になる症例は事故が最も多いらしいが、ジョアンナさんのケースのように「神経線維腫症」の病気で顔面移植に踏み切ったケースは初めてといわれている。「神経線維腫症」の治療法は見つかっていないと書いたが、彼女のように「顔を取り換えてしまう」というのは新しい発想であり、またこの難病に悩む患者への1つの福音となるかもしれない。
ジョアンナさんは学校に戻って心理学を勉強し、いずれは、さまざまな難病に苦しんでいる人の手助けをしたいと考えている。今まで味わえなかった人生の楽しみを、ジョアンナさんには存分に充実させてほしい。
(文=三橋ココ)
参考:「Daily Mail」、「Mirror」、ほか
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