「正体不明の謎の煽り屋がいる」朴槿恵スキャンダルの裏に北朝鮮工作員と中国の影か!?

「ネットを見ると正体不明の煽り屋が散見できています」

 ただ、韓国の大統領は過去、多くが辞職後に逮捕や亡命となっており、伝統芸能といえるような有様。1960年に不正選挙の追求で失脚した李承晩(イ・スンマン)は、ハワイへ亡命。以来、朴正煕(パク・チョンヒ)は79年に暗殺され、全斗煥(チョン・ドファン)は逮捕で死刑判決(のちに減刑)を受けた。95年に不正蓄財が発覚した盧泰愚(ノ・テウ)も懲役刑となり、08年に不正献金事件などの捜査を受けた盧武鉉(ノ・ムヒョン)は翌年、自殺してしまった。前大統領の李明博(イ・ミョンバク)は任期満了で辞職したが、その直前に土地不正購入疑惑が持ち上がり、また、国会議員の実兄が収賄で逮捕されている。ひどい失脚の仕方ばかりであり、朴政権も恒例行事のようにすら見える。

 しかし、「過去の失脚はいずれも内政の失敗によるもの。朴大統領の場合、歴代の大統領たちと違い、外交の失敗が大きく響いているので、外に敵を作った形ではあります」とカン氏。

 朴大統領は父親が親日派とされた反動なのか、極端な対日姿勢をとり、支持率が下がる度にこれを利用。結果として日本人観光客が激減し、韓流ブームが消えるどころか、現在に至る大嫌韓現象が起きてしまっていた。同様に中国との関係も悪化させている。アメリカからミサイル防衛システム、THAADの導入を決めたことで中国に猛批判された。これを受け韓国内でも朴バッシングが強まったが、実はこちらの批判現象は少しおかしかった。韓国で利用されているパトリオットPAC-3地対空ミサイルは、ミサイル迎撃に使用した場合、射程距離40キロ程度、高度10キロ程度とされ、これは旅客機の飛行高度ぐらいのもの。これで核ミサイルを迎撃しても核物質を浴びることになってしまう。そこで導入したTHAADは韓国民を守るために大金を出したもので、本来は中国に口を挟まれるいわれはないものだった。この話で「中国が朴政権を潰したがっているのが分かった」とカン氏。

「情報漏洩のスクープが中国寄りメディアだったりもしているので、中国が北朝鮮ともども朴バッシングの輪を広げた可能性はあると思います」

 いずれにせよ、朴大統領の汚職問題は逮捕者も出ている中、検察側が聴取を迫っており、辞任どころか逮捕もありえる様相。朴氏が失脚するのは時間の問題だろうが、同時に韓国経済が窮地に立たされたならば、陰から火に油を注ぐ活動をした連中がいてもおかしくはないはずだ。ただ、もし中国と北朝鮮による工作が事実であるなら、これは日本にとってもかなり脅威な話かもしれない。
(青山智樹/NEWSIDER Tokyo)

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