アメリカ軍が極秘裏に収集している!? 世界各地で目撃される「UFS(未確認飛行球体)」の摩訶不思議エピソード3選

3. ボリビア・サンタクルス近郊で見つかった2つの“ファイヤーボール”

 球体に関する記載があるのは、アメリカ国防情報局(DIA)によって提出された書類。それによると1979年8月、「ボリビア・サンタクルス近郊の農場で奇妙な球体が発見された」という情報が、現地アメリカ大使館にもたらされた。球体の直径は70センチで、円周は2メートル、バスケットボールの3倍サイズと描写されたそうだ。球体にはひとつ穴があり、厚さ1センチほどの金属で覆われていたという。

 DIAのファイルには続きがある。なんと、まったく同じ日に、2つ目の“ファイヤーボール”が、サンタクルスから200キロほど離れた、コトナの農場でも発見されていたというのだ。この農場で働くジュアンさんによると、当日の深夜0時半ごろ、彼は笛のような大きな音を聞き、外を見回すと“ファイヤーボール”があったのだそうだ。そして“ファイヤーボール”は、すぐに爆発したという。さらに、その次の夜、彼は“ファイヤーボール”が爆発した場所付近を静かに飛ぶ“3つのライトを持つ物体”を目撃したという。

 しかし、問題の物体が飛んでいた地点には、すでに“ファイヤーボール”はなかった。実はジュアンさんは、“ファイヤーボール”を目撃後、家に持ち運んでいたのだ。“ファイヤーボール”は爆発後も原型をとどめていたのだろう。DIAのファイルには、ボリビアで同じに日に発見された2つの球体について考察が述べられている。

「謎の球体は、いずれも目撃者に“ファイヤーボール”と表現されている。大気圏突入時に、摩擦によって燃えたと考えられるが、不思議なことにいずれの落下地点にも、激しい衝突を物語る痕跡が認められなかった。2つの“ファイヤーボール”はスムーズに着陸したとしか考えられないのだ」(DIAファイル)


■不可解すぎるアメリカの対応

 アメリカ国防情報局(DIA)が自国の宇宙計画にそれほど疎いとは考えにくく、球体が宇宙計画の副産物だと考えるのは難しい。そうではなく、「アメリカが世界各地で発見される未知の球体を探ろうと、躍起になっていた」のではないだろうか!? 一連の事件を概観すると、自然な結論のように思われるが、どうだろうか。もちろん、だからといって「即ち謎の球体が地球外文明によるものである」ということにはならないかもしれないが、その可能性は限りなく高まったといえるだろう。

 また、一連のアメリカの動きを考えると、米軍により接収された球体の調査報告が発表されることはなさそうだ。依然として、深い謎に包まれているUFSの正体を明らかにするには、まだまだ情報が足りないだろう。世界各地で発見されているという、バスケットボールの3倍ほどの“ファイヤーボール”。7つ集めても願いは叶わないだろうが、足元には注意を払いたい。
(坂井学)


参考:「MYSTERIOUS UNIVERSE」、ほか

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