3日の地震で南海トラフ巨大地震が本格始動か!? 日本列島分断もあり得る、恐怖の連動4パターンを徹底解説!
・ 東海地震と富士川河口断層帯の連動
なお、産業技術総合研究所の地震情報研究部門も、駿河湾北部沿岸域で地質・活断層調査を行い、富士川河口断層帯が東海地震の想定震源域に含まれる駿河トラフが、東海地震と連動して大きな被害をもたらす可能性があると発表している。
この連動が実際に起きると、南海トラフから続く駿河トラフと、内陸まで続く富士川河口断層帯によって、より大きな被害をもたらす巨大地震となる可能性もあるだろう。これらは発見されたばかりで、まだ連動した場合の想定規模などは明らかになっていないが、今後の研究が待たれるところだ。
・ 日向灘の連動
次に、南海トラフ地震における南海地震想定域の西端に近い日向灘についてだが、琉球大学名誉教授・木村政昭氏は、日向灘地震を「2014±5(M7.5)」と予測している。だが、これは単独の地震であり、木村氏は南海トラフ地震がここ数年間で起きることに関して否定的だ。
これに対して、東京大学の古村孝志教授は、「日向灘も含めた4つの地震が連動する、あるいは南海地震単独と日向灘地震が連動する可能性がある」(2011年4月10日付け日本経済新聞)と語っている。
また、高知大学の岡村眞特任教授らは、四国沖を震源とする南海地震の痕跡を発見したが、「南海地震は100年周期だが、その中に300〜400年おきに超巨大地震が起きていた」(日本経済新聞、2011年5月29日)と語る。そして、これらの地震では東海・東南海・南海の3つに加えて、宮崎県沖の日向灘地震が連動した可能性が高いという。
・ 琉球海溝の連動
次は、南海トラフの西端につながる琉球海溝だが、名古屋大学大学院・地震火山研究センターの古本宗充教授によると、駿河トラフから琉球海溝までが連動して巨大地震となる可能性がまだ残っており、現時点ではそれを否定する根拠がないという(テレビ朝日『報道ステーション』、2012年6月21日、「超巨大地震の痕跡 30m超える津波対策」より)。
奄美群島の喜界島は、過去の度重なる大地震のために島全体が隆起を繰り返し、島の周囲が階段状の地形になっている。これは、6300~1400年前までに起きた数回の大地震により段階的に形成されたものだ。同様の海岸段丘は、過去に南海トラフ地震で繰り返し被害を受けてきた室戸岬や御前崎にも見られるものだ。現地調査の結果、これらの発生時期が近いように思われるため、御前崎から喜界島までの大きな断層運動が一度に起きた可能性もあると古本氏は述べている。
この連動パターンでも、震源域の全長は2004年のインドネシア・スマトラ島沖地震に匹敵し、M9クラスの超巨大地震となる可能性がある。
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2024.10.02 20:00心霊3日の地震で南海トラフ巨大地震が本格始動か!? 日本列島分断もあり得る、恐怖の連動4パターンを徹底解説!のページです。百瀬直也、断層、南海トラフ巨大地震、深発地震、異常震域などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで