大質量ブラックホールが「木星サイズの物体」を地球に向かって発射! 時速3218万6880kmで現在接近中!!
太陽系の中で最も大きな惑星である木星は、地球の1400個分の質量といわれている。もし木星サイズの物体に体当たりされたなら、地球などひとたまりもないのは火を見るより明らかだ。衝突しなかったにせよ、接近してくるだけで強大な重力の影響を受けて地球上は大混乱に陥るだろう。そして今、不吉なことに、まさに木星サイズの物体が時速3000万km以上のスピードで地球に向けて移動中であるという。
■木星サイズの物体が地球に近づいている
近づいたものはたとえ光でさえも勢いよく飲み込んで消し去る、まさに宇宙の死を象徴するブラックホール――。とはいえ近づいてしまったら一巻の終りとなるかといえば、必ずしもそうではないことが最近の研究で指摘されている。
これ以上奥へ進むと戻れなくなるブラックホールの境界は事象の地平面(event horizon)と呼ばれている。銀河系の中心に鎮座するような大質量ブラックホールなどの場合は特に、周囲の大量のチリやガスが引き寄せられてこの事象の地平面で渦を巻いている。そして渦巻のスピードが上がるとそこで周回しながらとどまる物体も多くなるのだ。
スピードが上がるほどに物体同士の摩擦によって付近が高温になり、熱によってガスが爆発を起こし「ジェット」(Relativistic jet)と呼ばれるガスの噴射が起きていると考えられている。このジェットはなんと光速に近いスピードで激しく噴き出すともいわれているのだ。
そして最近の研究によれば、噴出してくるのはガスばかりではないという。事象の地平面でガスと一緒に渦巻いているチリや岩石などがぶつかり合っているうちに組み合わさって大きな物体になり、中には木星クラスのサイズになって、なんらかのタイミングでガス爆発に後押しされてジェットと共に勢いよく放り出されるのだ。そのスピードたるやなんと時速3000万km以上というからとてつもない速度だ。
「バラバラになった星屑が(事象の地平面の外周で)組み合わさって何百もの惑星サイズの物体になります。それらの物体は最終的にどうなるのか? どうやって我々に近づいてくるのか? 我々はこの問いに答えるためのコンピュータプログラムを開発しました」と語るのは研究を主導するエデン・ギアマ氏だ。そしてこの新たに開発したプログラムが算出したところでは、天の川銀河の中心にある大質量ブラックホールから放たれた木星よりも大きな物体が現在、太陽系の地球に向かって時速3218万6880kmの速度で近づいているというのだ。
■天の川銀河の大質量ブラックホールもまだまだ健在
ジェットや電磁波などを活発に放出している大質量ブラックホールを中心に据えた銀河を活動銀河(active galaxy)と呼ぶ。代表的な活動銀河である、おとめ座の銀河M87など、その特徴は高いエネルギーを持つ天体だけにまばゆく輝いている点だ。
M87ほどの輝きはないものの、我々が属する天の川銀河も、かつては活発な活動銀河であったと考えられていて、現在もまだ低レベルの活動銀河であると見なされている。したがってその中央にはそれなりの動きを見せる大質量ブラックホールがまだまだ健在であり、今もなお時には木星サイズの大きな物質を形成して、ジェットと共に外へ向かって勢い良く撃ち放たれているということだ。
そして今回、研究チームがプログラムで地球に向かってくると予測した物体は、最大で木星の3倍の大きさの可能性もあるということだ。地球に衝突しなくとも、それほどの大きさの物体が太陽系を通り過ぎるとなれば甚大な被害を被るだろう。
天の川銀河の中心からだけではない。近くにあるアンドロメダ銀河の大質量ブラックホールからも、銀河をまたいでこちら側にいろんな物体が“長距離射撃”されているという。
太陽フレアや、謎の惑星“ニビル”、ガンマ線バーストなど、地球を物理的に脅かす案件はすでに数多いのだが、さらにブラックホールから放たれる木星サイズの超高速物体もその一角に堂々と(!?)仲間入りしたといえるのかもしれない。今後の研究とプログラムの精度の向上でさらにどんなことが予想できるのか、興味は尽きない。
(文=仲田しんじ)
参考:「Express」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊大質量ブラックホールが「木星サイズの物体」を地球に向かって発射! 時速3218万6880kmで現在接近中!!のページです。太陽フレア、仲田しんじ、銀河、ニビル、ガンマ線バースト、大質量ブラックホールなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで