看護師の55%が勤務中に“奇怪な”超常現象を経験していることが判明! しかも誰も怖がらない
看護師は医療に従事する職業柄、時として治療中の末期患者の死に立ち会うことがある。一般に、通常ではあまり多く接することがない死の瞬間を目の当たりにする機会が看護師にはしばしば訪れる。だからだろうか、彼らは他の職業に就いている人々よりもはるかに不思議な体験をしたり、不思議な現象を見るのだという。
■看護師の55%が「超常現象を1回以上経験したことがある」
病院内で亡くなった人の姿を見たり、誰もいないはずの場所で声が聞こえたり……。実際に看護師は勤務中にそういった説明不可能な超常現象をどのくらい体験しているのか? アルゼンチン国内の8つの主要な病院と医療機関で看護師たちにアンケート調査が行われ、興味深い結果が得られたことが明らかになった。
米医療科学誌「Journal of Scientific Exploration」に掲載するレポートをまとめたアレハンドロ・パラ氏とポーラ・G・アマリージャ氏によれば、回答した100人の内、何らかの超常現象を1回以上経験したことがある、と回答した看護師は実に55%にのぼったという。
「幽霊を見た」、「妙な音や声、会話、泣き声、うめき声を聞いた」という回答が多く寄せられ、中には患者のどこが悪いのかを“直感”で察知したことがあると答える人もいた。また看護師自身の体験ではないが、24%が患者の臨死経験を報告し、そして18%が宗教的な祈りや儀式によって患者が癒されるのを目の当たりにしたと回答している。
だが、これらの不思議な体験を持つ看護師たちは、いずれも一様に自然に受け入れているようで、特に驚いたりおびえる様子はないという。
パラ氏とアマリージャ氏は看護師たちの切迫した現場における極度の緊張状態やストレスと超常体験との関連性についても調査を深めたいとしている。
■医療現場の超常現象を本格的に研究する動きも
今年に入り、集中治療室で働くカナダの医師が、心肺停止した臨床的な死が確認された患者の脳に活動が見られたという非常に不思議な事例を報告している。脳研究が進んだ現代にあっても、死は神経科学において、まだ解き明かされていない未開拓分野である。
死と向き合う看護師はじめ、医療従事者が体験する超常現象を、この最前線の研究対象に取り入れようとする動きも出てきているという。ただし、臨死状態や死後の人間の意識について研究することはデリケートかつ、倫理的な問題もあり、難しい面も多い。
道徳的懸念を考慮しながらどこまで研究が進められるか、あるいは超常現象がどこまで解明されるのか、今後の動きを見守りたい。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Mysterious Universe」、ほか
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