南スーダンの「ディンカ族」のかっこよさが圧倒的すぎる! 漆黒の肌に抜群のスタイル!
今や地球人口は70億人を超えるまでになったが、世界にはさまざまな人種や民族がおり、異なる文化を持って多様な暮らしをしている。知る人ぞ知るアフリカ・南スーダンのディンカ族もそんな部族のひとつだ。
■漆黒の肌の長身部族「ディンカ族」とは
ディンカ族は非常に背の高い部族として知られ、男性が2メートルを超えることも珍しくない。足がスラッと長く、ぜい肉のない引き締まったモデル体型に加え、アフリカ人の中でも特に黒い、漆黒に近い肌の色を持つ彼らは、その高い身長とスタイルの良さが相まって幻想的な雰囲気をまといながら圧倒的な迫力を醸し出している。より背が高くより肌が黒いのがディンカの美男美女の条件でもある。
灰を頭や体に塗って化粧を施したり、牛の角で体を切りつけた後、傷口に灰をまぶして皮膚が盛り上がるタトゥーを彫ることもある。黒い裸に映えるカラフルなビーズのコルセットは富の象徴だという。
ディンカ族は100万人を超える、南スーダンの主要な部族のひとつであり、10世紀以来ナイル川流域に居住している。雨季には定住して農作物を育て、乾季には川辺を畜牛と一緒に放浪するという半農半牧を営んでいる。他のアフリカ民族と比較して、とりわけ家畜である牛との関係が密接であるのが特徴的だ。
信じられないくらい大きく立派な牛の角は飼い主から自分の牛だと判別できるよう念入りに手入れを施されており、ディンカ語では角の形状の曲線や角度などについて豊富な語彙やジェスチャーが存在している。
■牛は貴重な財産であり生活の糧
牛乳を主食とすることをはじめ、最大限に牛を活用したライフスタイルを送っている。牛の糞を焚いて蚊を防いだり、尿を加工して石鹸として使用したり、時には牛の体を切って血を飲んだり、角を装飾品にしたりと、牛はその隅々まで貴重な財産であると同時に生活や生きていく糧として切り離せないものであるという。
自然と共に生きる彼らだが、決して平和ではない。1983年に勃発した北部スーダン(アラブ系イスラム主義)対南部スーダン(ディンカ族含む非アラブ系黒人)の内戦では何万人も亡くなり、1990年代には生き残った多くの人々が集団避難民となったのだ。
住む場所を追われたディンカ族はケニアやウガンダ、もしくはアメリカやヨーロッパなど他国への亡命や移住を余儀なくされたケースも多い。
これらの写真はアフリカで30年以上にわたり現地部族の儀式や祭式、日々の日常を撮影し続けてきた写真家のキャロル・ベックウィズとアンジェラ・フィッシャーによるものだ。永遠に失われたかもしれないディンカ族の日常を我々に示す、貴重な資料と言えよう。
「EWAO.com」より
「EWAO.com」より
「EWAO.com」より
参考:「EWAO」、「Google Arts&Culture」、ほか
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