DARPAが「人間の脳を直接コンピューターに繋ぐ」NESD計画を発表
米軍最狂研究機関DARPAが「人間の脳を直接コンピューターに繋ぐ」NESD計画を発表! 目的は“超能力ソルジャー”の誕生!
減るどころか増えている感もある“歩きスマホ”――。いっそのことスマホが脳に繋げられたらこんなに便利なことはないだろうが、決して夢物語というわけではない。脳とコンピュータが接続する日は案外近そうなのだ。
■脳とコンピュータを接続できる“ブレインチップ”の開発が進行中
米国防総省の研究機関であるDARPA(国防高等研究計画局)は総額6500万ドル(約74億円)の予算を用いて人間の脳とコンピュータを接続できる“ブレインチップ”の開発を進めるNESD(Neural Engineering System Design)計画を掲げている。
NESD計画のまず第一の目的は、兵士に“ブレインチップ”装備させていわば超能力、超感覚を備えさせることだが、民生利用技術としては視覚障がい者やまひ患者、発話障がい者のコミュケーションや行動を強力に手助けする技術になることを主張している。
このDARPAの“ブレインチップ”計画のゴールは、インプラントが可能な脳とデジタル世界との間の精緻なコミュニケーションができるシステムを開発することである。

NESD計画を進めるにあたって、ブラウン大学、コロンビア大学、パリ視覚研究所(Fondation Voir et Entendre)、ジョン・ピアース研究所(John B.Pierce Laboratory)、Paradromics Inc、カリフォルニア大学バークレー校の6つの研究機関がDARPAからの助成金を受けて研究を進めている。このうちの4つの組織は視覚にまつわる研究にフォーカスし、2つの組織は聴覚と発話に焦点を当てた研究に取り組んでいるということだ。
「高解像度の神経インタフェースを開発するというNESDのビジョンを追求し、将来の知覚回復療法をサポートするシステムを作り上げる基礎研究と要素技術研究を推し進めるためにこれら6つの組織が統合されました」(DARPAより)
脳とコンピュータが直接繋がるといえば、まさに映画『マトリックス』の世界が実現することになる。映画のようにバーチャルワールドの住人になることが目的ではなく、主に視覚・聴覚能力を劇的に向上させることを目指すものだが、NESD計画はさまざまな可能性が拓けていることは間違いないだろう。

■脳の複雑性と機能についての理解を深められる
NESD計画は視覚、聴覚、発話の神経科学的な理解を著しく促進する可能性を秘めており、最終的に知覚障がいの新しい治療法につながる可能性がある。
「NESD計画は、この先進的な神経系デバイスが治療のための高い信頼性と詳細な分析、そして緻密さを提供する未来を先取りしています」とNESD計画のマネジャーであるフィリップ・アルベルダ氏は話している。
「高度な神経インタフェースの能力を増強して100万以上の神経細胞を並行処理することにより、NESD計画は脳の豊かな双方向コミュニケーションを可能にし、生物学的な脳の複雑性と機能についての理解を深めるのに役立ちます」(フィリップ・アルベルダ氏)
脳の複雑性はサイエンスにとってもまだまだミステリアスな部分を残しているが、このNESD計画が成功した暁には幅広い分野で神経科学的治療法を提供できることになる。
「目標は、サイズが1立方センチメートル以下の生体適合性のあるデバイスにして、脳とコンピュータの通信リンクを実現することです。機器の具体的な大きさは5セント硬貨を2枚重ね合わせたくらいです」(DARPAより)
5セント硬貨は穴はないが日本の5円玉とほぼ同じ大きさである。5円玉2枚を重ね合わせたくらいの機器を近い将来、脳に埋め込むことでコンピュータをはじめデジタル機器に繋ぐことができるとすればいったいどんな世界になるのだろうか。もはや暗記中心のテストである受験勉強などの意味がなくなり、囲碁や将棋のプロ棋士の存在理由も危ういものになるのかもしれない。
またこのDARPAのNESD計画とは別に、イーロン・マスク氏は脳とAIの接続を可能にするシステムを開発する新会社「Neuralink」を設立したことも話題になり先日トカナでもお伝えしている。マスク氏によれば“ブレインチップ”の脳への埋め込みは4年以内に実現するというから驚きだ。

Neuralinkは医療研究企業として登録されているが、もちろん開発が実現すれば医療分野以外でもいろんな活用ができるだろう。4年後の我々の社会がいったいどうなっているのか実に興味深い。
参考:「Daily Mail」ほか
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