「安倍を見るだけで吐き気がする!」鳥越俊太郎が北朝鮮危機・国政私物化・忖度社会・がん治療まで一喝! 超“怒”級インタビュー!
■傲慢すぎる安倍政権、「見るだけで吐き気がする」
――安倍首相がこの記事を読んでいる可能性もあります。鳥越さんはどんなメッセージを投げかけられますか?
鳥越 「もうお辞めなさい」なんていう言葉では足りません。私は安倍さんを見るだけで吐き気がしますね。特定秘密保護法、集団的自衛権、そして共謀罪……どれも強行採決です。歴史上、ここまで独裁的で傲慢な内閣はほかにありません。それに森友学園問題で、安倍昭恵さんの秘書として籠池さんとの間をつないでいたキーマン、谷査恵子さんはもともと経産省のノンキャリアにもかかわらず、今やイタリア大使館の一等書記官に大出世ですよ。こんな人事は今までなかったことで、昭恵さんを守った論功行賞であることは間違いない。これほどバカげたことまで起きている。森友学園問題然り、加計問題にしても、完全な政治の私物化です。許すことはできない。
――安倍内閣の傲慢すぎる政治、この状況が変化することはあるでしょうか?
鳥越 現在の小選挙区制では、1票でも多い方が勝つ制度ですから、野党がバラバラになれば当然自民・公明チームが勝つようになっています。やはり1対1の戦いにしなければダメだと思います。二大政党制のように自民党と公明党に変わる選択肢が育ち、有権者に提示されるようでなければいけないと思っています。
――では最後に、これからのご活動について教えてください。2016年の都知事選のように、再び選挙に出馬される構想はありますか?
鳥越 もう77歳ですよ。もう選挙に出ることはないでしょう(笑)。報道番組への出演もだんだん減ってきて、発言の機会が失われてきているという実感もありますが、しかし自分の考えを発信することは止めません。今は社会の暗部に光を当てる映画を製作したいという想いもあります。
――とても楽しみです! これからもご活躍ください、ありがとうございました!
日本が民主主義社会であるからこそ、忖度の嵐が吹き荒れるこの時代にあって「不条理」を見逃さず、「数の論理」に左右されることなくハッキリと自身の意見を発信して社会に問いかける、鳥越氏のような“物申すジャーナリスト”の存在がますます求められているのではないだろうか。インタビューの端々から滲み出る気骨あるジャーナリスト魂が、読者にとってこの国の現状を省みる契機となれば幸いである。
鳥越俊太郎
1940年、福岡県生まれ。京都大学文学部卒業後、毎日新聞社へ入社。社会部、外信部(テヘラン特派員)、サンデー毎日編集部勤務を経て、サンデー毎日編集長へ就任。毎日新聞社退社後、ニュースキャスター、コメンテーターとして多くの報道番組に出演。又、2005年に直腸がんを患い、手術を受ける。2007年に肺と肝臓への転移が見つかり、再手術を受けた。現在も、様々な活動を精力的に行っている。
著書『2時間でわかる問題なニッポン 現代ニュース用語から読み解く』(主婦と生活社)、『がん患者』(講談社) 、『祖父の流儀(ダンディズム)』(徳間書店)、『君は人生を戦い抜く覚悟ができているか? 鳥越俊太郎仕事の美学』(日本実業出版社)、他多数
・ 公式サイト http://shuntorigoe.com/
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