「人間は生まれないほうがよい、すぐ人類滅亡するべき」著名哲学者ベネタ―の“反出生主義”が少子化問題を全否定! 生命は害悪だと完全証明!

「人間は生まれないほうがよい、すぐ人類滅亡するべき」著名哲学者ベネタ―の反出生主義が少子化問題を全否定! 生命は害悪だと完全証明!の画像1画像は「Thinkstock」より引用

 アメリカでは60年代より、重篤な障がいを抱えて生まれた人物が、自分が生まれない方が良かったのに、医師の判断ミスにより間違った生を受けてしまったとする「ロングフル・ライフ訴訟」(wrongful life 間違った生)と呼ばれる訴訟事件が問題となっているが、哲学の世界では、障がい者だけでなく、健常者も含めた「全ての生が害悪である」とする驚愕の倫理学説が存在する。


■誕生害悪論「全ての生は悪である」

「人間は生まれないほうがよい、すぐ人類滅亡するべき」著名哲学者ベネタ―の反出生主義が少子化問題を全否定! 生命は害悪だと完全証明!の画像2画像は「Thinkstock」より引用

 南アフリカ・ケープタウン大学哲学教授デイヴィッド・ベネターは、2006年に出版した哲学書『Better Never to Have Been: The Harm of Coming into Existence(生まれてこなければよかった:存在することの害悪)』(未邦訳)において、反出生主義を主張、「全ての生は害悪である」とする「誕生害悪論」を世に問うた。

「善良な人々は、自分たちの子どもを苦しみから遠ざけることに全力を尽くすものだが、興味深いことに、あらゆる苦しみを子どもに与えない唯一の方法は、そもそも最初から彼らを産まないこと(存在させないこと)であると気付いている人はほとんどいない」(ベネター)

 古今東西、「生は悪である」と語る人は数多いが、分析哲学や功利主義といった伝統的な哲学的方法論に則って論理的に「全ての生が害悪」であり、「子どもを産むことは悪である」と結論付けた同書は世界中に衝撃を与えた。

それでは、ベネターの議論の核心部分である『Better Never to Have Been』の第2章を参考に誕生害悪論の概要を見ていこう。

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