ついに太平洋のド真ん中にアトランティス大陸の痕跡を発見か!? 謎だらけの人工海上島「ナンマトル」が首都だった可能性

■調査するほど謎が深まる

「Science Channel」が先日公開した動画の中でも、幾人もの科学者が疑問の声をあげている。

 考古学者のパトリック・ハント氏はどうしてこの時代のほかの文明からきわめて離れた、しかも群島地域で文明が栄えたのかに疑問を呈している。

「誰がこのような建築物を作ったのか、なぜこのような辺鄙な場所で栄えたのか……こんな文明はほかにはありません」(パトリック・ハント氏)

 同じく考古学者のカレン・ベリンジャー氏は建築物の堅牢さに驚いている。個々の人工島を囲っている壁は高さ7.6m(25フィート)、厚さ5.2m(17フィート)というがっしりとしたものなのだ。

ついに太平洋のド真ん中にアトランティス大陸の痕跡を発見か!? 謎だらけの人工海上島「ナンマトル」が首都だった可能性の画像4画像は「Wikipedia」より

 探検家のジョージ・コロニウス氏はナンマトルが“間”を意味する言葉であることを着目し、いくつもの水路がその“間”に張りめぐらされていることを指摘している。その一方でナンマトルでは昔からいくつもの幽霊の目撃情報が伝えられており一部から“ゴーストシティ”と呼ばれていると解説。

 そして同じくこの話題をとりあげた英タブロイド紙「Express」は、このナンマトルがアトランティス大陸の文明の痕跡ではないかと示唆している。

 古代ギリシアの哲学者・プラトンの著作に登場する繁栄した王国・アトランティスは大西洋にあったとされているが、この同紙の言い分によれば実は西太平洋にあったかもしれないということになる。とすればこの地は以前、大陸と呼べるほどの面積の土地が隆起した陸地だったのだろうか。

 このほかにもナンマトルの“ムー大陸”説、“竜宮城”説に加えて、実は死んでいなかった平安時代末期の武将・源為朝が作り上げたという説まであってなかなか興味深い。調査するほどに謎が深まるこのミステリアスな海上の廃墟はこの先もずっと人々を魅了していくのだろう。

参考:「Disclose.tv」、「Express」、「Fox News」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
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