バリ「アグン山」の噴火は世界の空を“不気味な色”に変える! 学者が断言、噴煙高さ1万m超えで全人類が「ムンクの叫び」状態に(現在9000m)!
インドネシアのバリ島北東部にある活火山アグン山(3014m)が前回の噴火から約半世紀ぶりに噴火した。前回は1963~64年で世界最大規模の噴火となり、火砕流と火砕泥流で1148人の死者をだした。噴出したマグマの量は、富士山の宝永噴火(1707年)とほぼ同等。噴煙の高さは推計26㎞程度まで達し、その影響で北半球の気温を0.5℃近く低下させた。
今回の噴火でも、米航空宇宙局(NASA)が29日、火山灰の状態がわかる衛星写真を公表。「世界的な気候変動の可能性がある」と懸念を示した。噴火の影響でツアーがキャンセルとなり、観光客の減少による経済的な影響も出ている。54年ぶりのアグン山噴火による影響を、武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏に聞いた。
「噴火はまだ始まったばかり。今回の噴火はこれからどのくらい大きくなるかわからないところが怖いところです。まだまだ大きくなる可能性がある。インドネシアには140以上の火山がありますが、その中でもアグン山は札付きの火山。今年の7月から火山性地震が頻発して噴火の兆候が現れ、9月22日に噴火警戒レベルを最高の4まで引き上げ、11月21日に最初の噴火を起こしたのです。
ただし、噴煙の高さは約9000mで、ぎりぎり1万mまで達していない。火山灰は1万mを超えると偏西風の影響で世界中を循環する。今回はまだ火山灰による影響は限定的ですが、これからもっと大きな噴火が起きれば、火山灰は確実に世界中を循環するでしょう。1783年の浅間山の噴火でさえ火山灰はグリーンランドまで達しましたからね」
火山灰が世界中に回るとなぜ気温が低下するのだろうか。
「インドネシアの火山は、マグマに硫黄が多く含まれています。成層圏まで達した火山灰に含まれる二酸化硫黄は、灰より粒子の細かい硫酸となり、この粒子が太陽光を散乱させることで気温が低下するのです。空の色も赤くなります。有名なムンクの『叫び』という絵がありますが、ムンクが絵を描いたのは、インドネシアの火山が噴火したからだという説もあるほどです。火山灰が遙かノルウェーまで到達した結果、空は何ヶ月も血のように赤く染まった。『叫び』の背景の空が真っ赤なのは、そのためではないかというのです」(島村氏)
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