ゲーム「Fate」に登場する冥界の女王「エレシュキガル」の性質を徹底解説 ― 底なしの性欲と圧倒的な死の力(前編)

【近年、ゲームや漫画のモチーフとして古代文明の神話が使われる機会が増えている。つい最近も人気スマホゲーム「Fate/Grand Order」でシュメール神話の女神エレシュキガルが取り上げられた。せっかくの機会、ゲームのキャラクターだけでなく、ぜひ原典となる神話にも触れてみるべきだとオカルトサイトとしては主張したい。そこで今回はエレシュキガルとシュメール神話について解説する。】

■シュメール神話とは?

 さて、今回ご紹介するのは「シュメール神話」及びそれを取り込み発展した「メソポタミア神話」に登場する女神、冥界の女王こと「エレシュキガル」です。

ゲーム「Fate」に登場する冥界の女王「エレシュキガル」の性質を徹底解説 ― 底なしの性欲と圧倒的な死の力(前編)の画像1エレシュキガルと考えられている、冥界の女神像(諸説あり)。「バーニーの浮彫」と呼ばれている。画像は「Wikimedia Commons」より引用

 現在のイラク周辺に存在した「メソポタミア文明」。チグリス・ユーフラテス川流域に花開いた文明で、名前ぐらいは聞いたことがあるでしょう。この周辺は非常に古い時代から多くの民族と文明が興亡を繰り返しており、そのため「メソポタミア神話」「シュメール神話」など、数々の古代神話が残されています。

 メソポタミアの神話と神々は、チグリス・ユーフラテス川流域において数千年以上に渡り信仰を集め、語り継がれていました。ですが1世紀頃からキリスト教など当時の新興宗教に押され消えてゆき、3〜4世紀頃になると宗教的伝統は失われ、遅くとも10世紀前後までには歴史の表舞台から完全に姿を消したといいます。

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