【萩本欽一の都市伝説】欽ちゃんの深遠なるお笑い理論を徹底解説! 一番弟子あさりど・川本成が体験したヤバすぎる世界
■欽ちゃんの深遠なるお笑い理論
――(ラリー)欽ちゃんの教えとして「フリは静かにまっすぐに」っていうのがあるそうですね。フリは端的に短い言葉で済ませるべきだと。
川本 よくご存じですね。「フリで波立てるな」っていうことはよく言われていました。すごい引き算の世界で、無駄がないんです。最初は1970年代にやっていたようなコントが今の時代に通用するのかな、っていう思いもあったけど、実際やってみた感想としては、完全に通用しますね。むしろ、若い子には「新しい」って言われたりしました。つまり、今のお笑いって“説明しすぎている”可能性があるんですね。欽ちゃんの理論には時代なんか関係ないんだな、と思いました。
それから、欽ちゃんが言ってることって芝居論でもあるんです。ついこの間も「お前らはボケたりツッコんだりしてるからいつまで経ってもダメなんだよ。ボケとかツッコミって世の中にないからね」って。すげえことを言うなあと。たしかに、喫茶店で「コーヒーください」って言ってシチューが出てくることって現実にはないじゃないですか。間違ってミルクティーが出てくることはあるかもしれないけど、それはその人が一生懸命やっているだけだから、ボケではないでしょう。
だから、欽ちゃんの舞台ってすごく芝居の力が求められるんです。舞台の稽古でも「ボケるな」ってよく言われていました。
――(キック)今の芸人の感覚だと、どうしてもボケたくなりますよね。
川本 それをやると今度は、よく「早い」「近い」って注意されるんです。若い頃はよく分からなかったけど、最近はようやく分かるようになってきて。
例えば、隣に誰かがいて、こうやってツッコむとするじゃないですか。近い方の手で叩くと「近い」んです。でも、逆の手で叩こうとすると自然と動きが大きくなるから、舞台ではそっちの方がいいんですよ。
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2024.10.02 20:00心霊【萩本欽一の都市伝説】欽ちゃんの深遠なるお笑い理論を徹底解説! 一番弟子あさりど・川本成が体験したヤバすぎる世界のページです。お笑い、萩本欽一、キック、ラリー遠田、川本成、欽ちゃん、あさりど、コント55号、坂上二郎などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで