「魚とイルカのハーフ生物」が打ち上げられる! 理学博士も困惑、妖怪「アマビエ」の可能性も!?=中国
■正体は奇形のコイか?
この謎の魚の正体は一体何なのか? 残念ながら動画をアップした釣り人は、この魚を生きたまま川に戻してしまったというが、中国のネットニュース「新浪看点」は、地元の専門家による見解を掲載している。それによると、この魚はコイの一種、おそらくは草魚であり、低酸素環境で起こりやすい奇形の一種ではないかとのこと。
我々もこの謎の魚について、オカルトと生物学に詳しい理学博士X氏に尋ねてみた。X氏もコイ科の魚が奇形を起こしたものではないかと話し、パグヘッドと言われる口吻の奇形ではないかという。このような奇形は自然界のみならず養殖の魚でも見られるといい、遺伝子異常や水質汚染、水中の酸素量や水温など様々なことが原因と考えられるという。
謎の魚は奇形のコイだった可能性が高いようだ。イルカやインコとコイのハーフではないのか? と尋ねたところ、X氏は難しい顔をして黙り込んでしまった。
■奇形の魚は「妖怪」?
ところで、この怪魚について、X氏は興味深いことを言い出した。
「この顔、なんだか昔の人魚とかアマビエという妖怪に似てませんか?」(X氏)
アマビエとは、江戸時代に肥後国(熊本県)に現れたという妖怪で、人魚に似た姿をしているが、口元はくちばし状になっており、首から下は鱗に覆われ、三本足だったという。この妖怪は自らをアマビエと名乗り、今後数年間の豊作を予言し、疫病が流行った際には自分の絵姿を人々に見せよと言い残して再び海に帰ったという。
当時の瓦版の絵を見ると、確かに突き出した口と目は今回の奇形魚に似ている気がする。だが、今回の魚に三本足はないし、髪も生えていない。もちろん人語を喋ったりもしていない。
だが、アマビエに限らず、江戸時代の人魚は現在知られている人魚とは異なり、魚の体に人間の頭がついているような姿をしていることが多い。もしかすると、今回中国で撮影されたような口吻が短く曲がってしまった奇形の魚がたまたま釣り上げられ、その姿が噂となって広がり、やがて人魚や妖怪のモデルになったのかもしれない。
(編集部)
参考:「Daily Mail」、「新浪看点」、「YouTube」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「魚とイルカのハーフ生物」が打ち上げられる! 理学博士も困惑、妖怪「アマビエ」の可能性も!?=中国のページです。妖怪、中国、イルカ、魚、ハイブリッド、奇形、インコ、理学博士、怪魚、コイなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで