タイ洞窟の少年救出計画が無謀すぎる!「全員が助かる可能性は50%以下」「作業員が死亡する危険も…」 

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dokutu0705.jpg画像は、ANNnewsCH/YouTubeより

 先月23日からタイ北部チェンライ県のタムルアン洞窟内で行方不明となっていた13人が、2日夜、英国人ダイバーによって発見された。全員が命に別状はない。現地は“タムルアンの奇跡”と呼び、歓喜の声を上げているが、喜ぶのはまだ早い。ここからの救出作戦が難航を極めるからだ。

 洞窟内で行方不明になっていたのは、地元サッカーチームの11~16歳の少年12人と25歳の男性コーチの13人。先月23日に洞窟内を探検していたところ、雨による増水で引き返せなくなったものと思われる。洞窟の全長は10キロメートル以上で、13人は洞窟入り口から5キロメートルほど中に入った小高い場所に避難していた。飢えは少年が持っていたお菓子を山分けしたり、岩壁からしたたり落ちる水を飲んでしのいだという。

 ひとまず発見されて笑顔を見せる少年達だったが、ここからがシャレにならない。最も確実で安心な救出計画は排水ポンプをフル稼働させ、洞窟から水をくみ出し、水位が下がるのを待ってから13人を地上に誘導する方法。しかし雨季のタイではスコールが頻発し、排水ポンプだけではどうにもならない。

 現地関係者によれば「近々、豪雨が襲来するという予報が出ている。そうなると、彼らが避難した場所まで水が浸水し、最悪のケースではせっかく生きる希望を見出したのに、全員が水死する可能性がある」と話す。

 そうした悲劇を回避するため、タイの海軍当局は少年らに潜水具の使い方を教え、ダイバーと共に自力で脱出する方法を検討しているが、こちらも無謀と言わざるを得ない。地下洞窟救助の専門家の話。「視界ゼロな上、特殊な環境で潜らせれば、パニックになる。自分だけでなく救助作業員の死亡事故にもつながる危険がある」。洞窟内のダイビングは「ケーブダイビング」といい、高難度の潜水技術が求められる。

「ダイビング中は浮力をゼロにしているので、上がどちらかわからないし、前も見えない状況になる。もし上がわからなくなったら、一度止まって、自分の息を吐き出し、上がどちらか判断する。プロのダイバーでも命を落とすことがあるケーブダイビングを少年にいきなりやらせるのは無理がある」(同)

 これとは別に、現地警察の高官は13人がいる場所に通じる地表の穴を探し、そこからヘリコプターでつり上げる方法を模索しているが、現時点で穴は見つかっていない。

 現地当局者の話によれば、13人全員が助かる可能性は「50%以下」。メディアは洞窟内に留まる少年達の映像や、地上にいる家族との“再会”の様子を繰り返し報じているが、今後の状況次第でそれらが残酷映像になることも考えられる。再び奇跡が起きることを祈るしかない――。

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