【オウム麻原死刑執行】上祐史浩の重要インタビュー再掲! ロシア政府とオウムの裏取引と武器売買、空中浮揚のウソ、アレフの実態…!
6日、法務省は1995年3月の地下鉄サリン事件など計13事件で27人を死なせたとして有罪が確定した、オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(63)ら7人の教団元幹部の死刑を執行したと発表。一連の事件では13人の元教団幹部の死刑も確定しているが、執行は初めてだった。長きに渡って物議を醸してきた事件が一つの節目を迎えたことで安堵する声がある一方で、事件の本当の真相が松本死刑囚の口から語られることなく沈黙のまま終わったことに複雑な気持ちを抱く者も多いようだ。
トカナでは2017年11月にオウム真理教の元幹部であり現在仏教哲学サークル「ひかりの輪」代表として活動する上祐史浩氏にインタビューし、当時を知る上での重要な証言を聞き出している。オウム真理教とは一体何だったのか――ここに再掲する。
あの地下鉄サリン事件から22年――。菊地直子に高橋克也と、かつてオウム真理教に所属しながら最後まで逃走を続けていた元幹部が次々と逮捕され、「教祖・麻原彰晃こと松本智津夫の死刑も年内に執行されるのでは?」という噂がある。
そこで筆者・深月ユリアは、オウムとは何だったのか改めて実態を明らかにし、今後の日本はどうあるべきか探るため、かねてより親交のある上祐史浩氏にインタビューを敢行した。過去にはオウム真理教の外報部長として教団のスポークスマン的役割を果たし、現在は仏教哲学サークル「ひかりの輪」代表として精力的に活動する上祐氏。かつて、世紀末の日本そして世界を騒然とさせた事件の渦中にあった人物は、いま何を想い、どのような未来を見ているのか? すべてを真っ向から語ってもらった!
■物々しい警戒態勢の中で
現在、上祐氏は「ひかりの輪」本部がある千歳烏山のマンション一室に暮らしている。周囲は一見、キンモクセイの香りが漂う閑静な住宅街といった風情だが、そのマンションだけが異質な雰囲気を醸し出している。
「我々はあの地下鉄サリン事件を忘れない!」
「ひかりの輪・アレフ反対 解散せよ」
「3・4・5階は一般住民 大迷惑」
廊下部分に、巨大横断幕が掲げられている。このような住居で、上祐氏は果たして平穏無事に暮らしているのだろうか? さらにマンションの敷地内には警察官詰所が設置され、警察官と公安警察が24時間体制で見張っている(※)。もちろん取材の際には、名前と来訪目的を申告しなければならない。「ひかりの輪」本部に出入りする人間は、それがどんな目的であれ、少なからずマークされる運命にあるのだろう――。
諸手続きを終え、ようやく「ひかりの輪」本部である一室へと足を踏み入れると、ほのかに線香が香り、荘厳な仏像の絵が飾られた穏やかな空間が広がっていた。上祐氏は、筆者と編集者をにこやかな笑顔で迎え入れてくれ、インタビューは終始和やかな雰囲気のもとで進行した。
※ 団体規制法に基づく観察処分による措置。このインタビュー直後、9月25日に「ひかりの輪」に対する観察処分の更新を取り消す決定が東京地裁によって下されている。
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